すいすい通信 vol.122 2021年5月号
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☆ すいすい通信 ☆ vol.122 2021年5月5日配信 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆
こんにちは。リーゾの門奈です。
今月の「すいすい通信」をお届けします!
_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_/_/_/
・特集・・・・・・・・・・・研究「アウトリーチ」用イラスト
・零細起業のあれこれ・・・・・・「エスラボ」アンケート結果
・コーヒーブレイク・・・・・・・・・・・・寝ながら考えない
・リーゾからのお知らせ
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………
研究「アウトリーチ」用イラスト
「アウトリーチ」とは、研究内容を「広く」「一般の」「専門外の」人に知っていただくために、「研究者自身が行う」「双方向の」活動、のことを指します。
大学や研究機関が主催して、研究者さんが研究内容をわかりやすく話してくれる「サイエンスカフェ」とか、つくばではおなじみの「一般公開」とか、公開セミナー&シンポジウムとか、テレビやラジオへの出演とか。
言われてみれば最近多いな~という気がしないでしょうか。実は昨今、『研究者はしっかりアウトリーチ活動するように』という流れがあり、予算もつくようになっているそうです。
堅苦しい、わかりにくい、難しい、関係ない・・・というイメージを持たれがちな「研究」について、親しみやすい、わかりやすい、身近である、必要だ・・・と感じてもらうことが目的。
税金を使っている以上、納税者である一般市民に理解される努力は必要、ということなのでしょうが、研究者さんも慣れない作業にご苦労されているようです。
そんな中、研究成果のプレスリリース時にも「何がすごいのか」がひと目でわかるイラストをつけよう、となるのは自然な流れです。
ここで問題になるのが、「研究者の意図がイラストレーターに伝わりにくい・・・」ということ。依頼したものの、出来上がってみたらなんじゃこりゃだったという失敗も多いとのこと。
研究者さんの意図を理解し、かみ砕いてイラストレーターに伝える、通訳・翻訳的な役割が必要、というなら、そこはリーゾでできるかもしれません。
ということで、プレスリリースの期限が迫っている研究者さんから相談を受けたのを機に、先日初めての「研究アウトリーチ用イラスト作成」(の、仲介)に挑戦してみました。
まずは研究成果の資料をもらい、いちばん表現したい内容、ご希望のテイストなどを聞き取り、だいたいの構図を決めて、描き手に伝えて下書きしてもらい、OKが出たら彩色。
その後、「もう1枚加えて流れ図にしてほしい」「フォントの大きさを変えて」「ついでに英語版も作って」等、全部で5往復くらいの修正を重ねて、無事に完成!プレスリリースに間に合い、めでたく使っていただけました(プレスリリースのご案内は文末に)。
この経験を踏まえ、もし今後ご依頼を受けるなら?を考えてみました。
ご依頼時にいただきたい情報としては、
・いつまでに必要?(納期)
・何に使うのか?(用途)
・サイズと形(横長、正方形、丸など)
・ラフ図(殴り書きレベルでOK)
・研究内容(論文、プレスリリース原稿、ウェブサイトの説明文)
・いちばん伝えたいことは何か
・ご希望のテイスト(こんな雰囲気で、という見本でも可)といったところでしょうか。
ご依頼の流れとしては、資料と情報を受取→ヒヤリング→描き手選任→ラフ作成と見積→注文→線画確認(⇔修正・変更)→彩色→仕上げ確認(⇔軽微な修正・変更)→納品という感じでしょうか。
なお、対応できる研究分野が原則として農学・生物学系に限られるという制約があります(ここを無理すると、通訳・翻訳担当の意味がなくなってしまうので・・・)。
料金は、描き手さんとして実績を積みたいアマチュア・セミプロを起用することで、リーズナブルな価格を実現したいと考えています(なので、描き手さんも募集します)。
今回感じたことは、「進捗状況をこまめに見せ、確認を取りながら進めるとお互いに安心」ということ。つまりはゴールのイメージを共有することが重要。これは「データ解析サービス」と進め方と全く同じでした。
まだ「新サービス」というほど内容が固まっていませんが、試してみようかなという研究者さん、よかったら声かけてください。
今回のイラストが掲載されたプレスリリースはこちらですhttps://research-er.jp/articles/view/97962
■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………
「エスラボ」アンケート結果
ちょっとした実験ができる小さなラボをお貸しするサービスについて、先日「号外」にてお尋ねを行いましたところ、これまでに19名様よりメールでお返事をいただくことができました。
Q1「どう思うか?」について「すばらしい」、「良いと思う」などの肯定的な回答が100%でした。コメントとして、・機械が壊れた時などに一時的に利用できるラボはありがたい・セクハラ、パワハラなどで中途退職した研究者が再起する場になるかも・社会貢献的色合いが強く、商売になるかがちょっと心配・自制心のある元研究者限定ならありだと思うがありました。
Q2「欲しい機器・サービスは何か?」について
実験機器として、
・顕微鏡
・クリーンベンチ(3名 )
・遠心機
・PCR(3名)
・分光光度計
・TapeStation
・ディープフリーザー
・pHメーター
・微量天秤
・エバポレーター
・ヒートブロック
・ウォーターバス
・ドライバス/インキュベーター(2名)
・オートクレーブ
・粉砕機
・エライザ
・MinION
設備・環境関係として、
・組み換え実験ができる設備
・動物の飼育
・植物育成ができるスペース
・ネット環境
・PC、プリンター
・駐車スペース
付加サービスとして
・機器の使い方を教えるインストラクター
・おいしいコーヒー
・論文校正
・サンプル一時保管サービス(超低温冷凍庫で)
・通販で必要なものを購入できる体制
というご回答をいただきました。
Q3「料金はどのくらいが妥当か?」について
類似のサービスがないこと、情報が少ないことから、「見当がつかない」というご回答も多かったです。申し訳ありません。
ご回答いただいた中では、1日あたりなら、
・3000~5000円(1名)
・5000円以内(2名)
・7000円(1名)
1カ月あたりなら、
・1万円+試薬代(1名)
・2~3万円(1名)
・5~10万円(1名)
・8万円(1名)
というところでした。
個人向けではないですが、すでに提供されている類似のサービスとして、「金沢ハイテクセンターテクノコア」では、60平米で月24万円、「九州大学」では共同研究先限定で1平米あたり年1万円、でラボを借りられるよ、という情報もいただきました。
Q4「その他のご意見」について
資金調達・事業立ち上げ方面でのご意見として、
・CSRなのか営利なのかが不明(※もちろん営利です)
・行政がバックアップすべき事業だと思う
・クラウドファンディングを利用したらよいのでは
・他のレンタルラボとの差別化が大事
リスク管理、コスト管理方面でのご意見として、
・貸す相手には会って人柄を確かめることをお勧めする
・提供者が研究者で立地がつくば。条件はそろっていると思う
・紛失、盗難が心配。機材利用の取り決めをきちんと
・管理体制とコストのバランスが難しそう
・消耗品は受益者負担としないと予想外の出費になりがち
その他の発展性などとして、
・実験支援者(スポンサー)とのマッチングもできるのでは
・専門外の研究者向けに、植物DNA実験のコンサルや共同研究をしてほしい
・大学のアウトリーチ活動の場としても使えそう
また、
・使わない実験機器・器具など、提供可能です
・場合によっては出資を検討します
という、涙が出そうなうれしいお申し出もいただきました。
いただいたご回答から、機器や設備は、ベーシックなものはともかく、欲しいものは人によって違う(ので、むしろメンバーを先に決めてから欲しい機器をそろえる手もある)ことがわかり、また個人が負担できる料金として、どのくらいが現実的なのか、もつかめてきました。
さらに、実はこの事業がうまくいくための最も重要なポイントが、
『誰に使っていただくか』
だということがはっきりわかりました。価値観を共有でき、信頼関係を築ける人に使っていただければ、盗難や紛失の対策も、消耗品の使いすぎの心配も不要。管理コストを最小限にできるぶん、利用料も安く抑えられます。
実験に打ち込めるのはもちろんのこと、会員同士が自然に協力しあえて、コミュニケーションの中から新しい価値が生まれてくるようなラボにできたら最高です。
「欲しいサービス」の中には、リーゾ自体では無理でも、関係先に協力してもらえば提供できるものもあります(植物育成用の温室とか、論文校正サービスとか)。外部とも、新たなつながりが生まれそうです。
いつ実現できるかわかりませんが、夢はふくらみます・・・♪追加の、あるいはこの記事をお読みになっての、新たなご意見歓迎です。引き続きよろしくお願いいたします。
配信した号外はこちら(ご回答受付継続中!)https://www.rizo.co.jp/suisuigougai2103.html
■ コーヒーブレイク ━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……
寝ながら考えない
仕事やプライベートの予定がぎっしり書かれた手帳を、打ち合わせのときにさっと取り出してチェックする姿に、いいなあ~私もやりたいな~と憧れて、いろいろ試しては挫折する手帳ジプシーを長年続けた末、とうとう諦めた私(原因は、いちいち予定を書き込むのも見るのも面倒、というただの無精です)。
その過程で最後に出会ったのが「ほぼ日手帳」。どこに何を書けという押し付けがましさのないうすい方眼と控えめな時間軸が印刷された1日1ページ式の、どんな使い方もできるというコンセプトの手帳です。
これだけ自由度があれば使えるかも、と思いましたが、持ち歩いてさっと取り出して書くには少々重くてやはり使えず。空白のページが積み重なるのが申し訳なくて、いっそのこと日記帳にしちゃえ!と切り替えました。
小学生から結婚するあたりまでのおよそ20年間、ほぼ毎日日記をつけてましたが、それ以降は四半世紀ほどご無沙汰。最初はぎこちなく、事実のみを体言止めで列挙する感じから始めて、だんだん調子を取り戻し、現在5冊目。いい感じでつきあえています。
前置きが長くなりましたが、そのほぼ日手帳って、毎日のページの一番下に、ちょっとしたことが書いてある欄があるんです(ほほえましい言い間違いの読者投稿、「いいまつがい」がお気に入り)。
その欄で最近、すごいものを見つけました。原辰徳さんのインタビューで、巨人の監督になるときにお父さんに言われたという、
「悩みも増えるだろうけど、寝ながら考えるな」「考えるなら起きて机に向かえ。そうすると大したこと考えてないとわかる」
という言葉です。
・・・何がすごいの?と思われる方は幸せです。実は私、小心者ゆえ、ちょっとでも心配事があると、どうしたらいいかと考え始めて眠れなくなることがよくあります。あるいはやらなくてはならないことを思い出して「忘れたらどうしよう」と不安になってしまうことも・・・。
眠りにつくまでの時間を有効活用しよう、というポジティブな時もあるものの、寝ながら考えてもろくなことはないということは薄々気づいていました。睡眠不足になるし、結果的に役に立つアイデアは浮かばないし、浮かんだ気がしても朝には忘れているし。思い切り全否定してもらえて「やっぱりそうか」とスッキリです。
それからは、布団に入ったら日記書いて寝るだけ、考えるのは禁止。心配事を思いついてしまった時は、電気をつけて、ほぼ日手帳の翌日のページ(おあつらえむきに、上の方に小さなTODOリストがついてます)に走り書き。これで、忘れる心配もなしです。
原辰徳さんのお父さん、どんな方なのかわかりませんが、ある意味人生の極意を知るお方かと。感謝です。
8時間寝る(私のような)人なら、人生の3分の1を占める睡眠時間。眠りの質は人生の質にかかわると言っても過言ではないです。このさきは考えごとは起きてるときにがんばり、寝る時は全力で寝る!で生きていこうと思います。
■ リーゾからのお知らせ ━━━━━・・・・・・・‥‥……
〇実験補助セミナーを今月から再開
感染防止策を講じたうえで、今年度は開講することにしました。(受講人数を4名→3名、講習時間を90分→60分、手指消毒、マスク着用、換気など)
リーゾ新オフィスの応接スペースとラボで講習と実習を行います。少人数で質問も実習もたっぷりできるセミプライベートレッスンです。
初回は5月19日(水)10時~11時、「実験器具の取り扱い方」について座学と実習(器具洗浄の仕方、チップの滅菌)を行います。
詳しくはこちらhttps://rizo.co.jp/seminer.html
※今のところお申込みゼロ。厳しいです・・・
〇リーゾのウェブサイトの改良を進めています
レスポンシブ(スマホでも見やすい)になったことで、不具合も出ていたことから、気づいたところから順次、改良を進めています(編集画面も変わってしまって、右往左往してますが、少しずつ慣れてきました)。
変なところや、「こうした方がいいんじゃないの?」という点ががありましたらぜひ教えてください。
https://rizo.co.jp/
〇FAX番号が変わりました
契約していたインターネットFAXサービスが10月末で終了することになり、FAX受信専用の電話回線を新たに契約しました。
旧)020-4623-5611新)029-898-9161
FAXご利用のお客様は、お手数ですが、変更をお願いいたします。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…
○エスラボ構想実現のための補助金申請の準備を始めた矢先、空いているならエスラボに、と思っていた元リーゾ物件に借り手が決まってしまいました。残念。でも、実現すべき事業ならいつか実現できるはず。チャンスが来た時つかめるように、家賃収入を貯金しつつ、準備を進めておこうと思います。
〇最近発見した安眠法をもうひとつ。ユーチューブでヨガの先生が「股関節のストレッチが安眠に効果あり」と言っていました。確かに、腰回りを伸ばすヨガをやった夜は、スムーズに入眠して朝までぐっすり眠れます。寝つきの悪い方、お試しあれ。
〇自宅システムキッチンのシンク下の、鍋や包丁を入れている大きな引き出しが突然開かなくなるという大ピンチ!結局開いたのですが、方法は、「さらに下の薄い引き出しを抜き、できた空間に上半身を入れ、開かない引き出しの奥から手を入れて中身を動かす」。排水管に引っかかったボウルを動かしたら開きました。いつか役に立つかもしれない情報、シェアします。
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもリーゾとすいすい通信をどうぞよろしくお願いいたします。
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すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆様にお送りしています。この号は997名様に配信しました。お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。配信登録はこちらからできます。http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/
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【すいすい通信】
発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日
ご意見ご感想、および本メールマガジンの解除はこちらまで
info(at)rizo.co.jp
【発行元】
株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-5-A03
TEL:029-852-9351 FAX:020-4623-5611
MAIL:info(at)rizo.co.jp HP:http://www.rizo.co.jp/
※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで最適に表示されます。
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☆ すいすい通信 ☆ vol.122 2021年5月5日配信 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆★☆★☆★☆★☆
こんにちは。リーゾの門奈です。
今月の「すいすい通信」をお届けします!
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・特集・・・・・・・・・・・研究「アウトリーチ」用イラスト
・零細起業のあれこれ・・・・・・「エスラボ」アンケート結果
・コーヒーブレイク・・・・・・・・・・・・寝ながら考えない
・リーゾからのお知らせ
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………
研究「アウトリーチ」用イラスト
「アウトリーチ」とは、研究内容を「広く」「一般の」「専門外の」人に知っていただくために、「研究者自身が行う」「双方向の」活動、のことを指します。
大学や研究機関が主催して、研究者さんが研究内容をわかりやすく話してくれる「サイエンスカフェ」とか、つくばではおなじみの「一般公開」とか、公開セミナー&シンポジウムとか、テレビやラジオへの出演とか。
言われてみれば最近多いな~という気がしないでしょうか。実は昨今、『研究者はしっかりアウトリーチ活動するように』という流れがあり、予算もつくようになっているそうです。
堅苦しい、わかりにくい、難しい、関係ない・・・というイメージを持たれがちな「研究」について、親しみやすい、わかりやすい、身近である、必要だ・・・と感じてもらうことが目的。
税金を使っている以上、納税者である一般市民に理解される努力は必要、ということなのでしょうが、研究者さんも慣れない作業にご苦労されているようです。
そんな中、研究成果のプレスリリース時にも「何がすごいのか」がひと目でわかるイラストをつけよう、となるのは自然な流れです。
ここで問題になるのが、「研究者の意図がイラストレーターに伝わりにくい・・・」ということ。依頼したものの、出来上がってみたらなんじゃこりゃだったという失敗も多いとのこと。
研究者さんの意図を理解し、かみ砕いてイラストレーターに伝える、通訳・翻訳的な役割が必要、というなら、そこはリーゾでできるかもしれません。
ということで、プレスリリースの期限が迫っている研究者さんから相談を受けたのを機に、先日初めての「研究アウトリーチ用イラスト作成」(の、仲介)に挑戦してみました。
まずは研究成果の資料をもらい、いちばん表現したい内容、ご希望のテイストなどを聞き取り、だいたいの構図を決めて、描き手に伝えて下書きしてもらい、OKが出たら彩色。
その後、「もう1枚加えて流れ図にしてほしい」「フォントの大きさを変えて」「ついでに英語版も作って」等、全部で5往復くらいの修正を重ねて、無事に完成!プレスリリースに間に合い、めでたく使っていただけました(プレスリリースのご案内は文末に)。
この経験を踏まえ、もし今後ご依頼を受けるなら?を考えてみました。
ご依頼時にいただきたい情報としては、
・いつまでに必要?(納期)
・何に使うのか?(用途)
・サイズと形(横長、正方形、丸など)
・ラフ図(殴り書きレベルでOK)
・研究内容(論文、プレスリリース原稿、ウェブサイトの説明文)
・いちばん伝えたいことは何か
・ご希望のテイスト(こんな雰囲気で、という見本でも可)といったところでしょうか。
ご依頼の流れとしては、資料と情報を受取→ヒヤリング→描き手選任→ラフ作成と見積→注文→線画確認(⇔修正・変更)→彩色→仕上げ確認(⇔軽微な修正・変更)→納品という感じでしょうか。
なお、対応できる研究分野が原則として農学・生物学系に限られるという制約があります(ここを無理すると、通訳・翻訳担当の意味がなくなってしまうので・・・)。
料金は、描き手さんとして実績を積みたいアマチュア・セミプロを起用することで、リーズナブルな価格を実現したいと考えています(なので、描き手さんも募集します)。
今回感じたことは、「進捗状況をこまめに見せ、確認を取りながら進めるとお互いに安心」ということ。つまりはゴールのイメージを共有することが重要。これは「データ解析サービス」と進め方と全く同じでした。
まだ「新サービス」というほど内容が固まっていませんが、試してみようかなという研究者さん、よかったら声かけてください。
今回のイラストが掲載されたプレスリリースはこちらですhttps://research-er.jp/articles/view/97962
■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………
「エスラボ」アンケート結果
ちょっとした実験ができる小さなラボをお貸しするサービスについて、先日「号外」にてお尋ねを行いましたところ、これまでに19名様よりメールでお返事をいただくことができました。
Q1「どう思うか?」について「すばらしい」、「良いと思う」などの肯定的な回答が100%でした。コメントとして、・機械が壊れた時などに一時的に利用できるラボはありがたい・セクハラ、パワハラなどで中途退職した研究者が再起する場になるかも・社会貢献的色合いが強く、商売になるかがちょっと心配・自制心のある元研究者限定ならありだと思うがありました。
Q2「欲しい機器・サービスは何か?」について
実験機器として、
・顕微鏡
・クリーンベンチ(3名 )
・遠心機
・PCR(3名)
・分光光度計
・TapeStation
・ディープフリーザー
・pHメーター
・微量天秤
・エバポレーター
・ヒートブロック
・ウォーターバス
・ドライバス/インキュベーター(2名)
・オートクレーブ
・粉砕機
・エライザ
・MinION
設備・環境関係として、
・組み換え実験ができる設備
・動物の飼育
・植物育成ができるスペース
・ネット環境
・PC、プリンター
・駐車スペース
付加サービスとして
・機器の使い方を教えるインストラクター
・おいしいコーヒー
・論文校正
・サンプル一時保管サービス(超低温冷凍庫で)
・通販で必要なものを購入できる体制
というご回答をいただきました。
Q3「料金はどのくらいが妥当か?」について
類似のサービスがないこと、情報が少ないことから、「見当がつかない」というご回答も多かったです。申し訳ありません。
ご回答いただいた中では、1日あたりなら、
・3000~5000円(1名)
・5000円以内(2名)
・7000円(1名)
1カ月あたりなら、
・1万円+試薬代(1名)
・2~3万円(1名)
・5~10万円(1名)
・8万円(1名)
というところでした。
個人向けではないですが、すでに提供されている類似のサービスとして、「金沢ハイテクセンターテクノコア」では、60平米で月24万円、「九州大学」では共同研究先限定で1平米あたり年1万円、でラボを借りられるよ、という情報もいただきました。
Q4「その他のご意見」について
資金調達・事業立ち上げ方面でのご意見として、
・CSRなのか営利なのかが不明(※もちろん営利です)
・行政がバックアップすべき事業だと思う
・クラウドファンディングを利用したらよいのでは
・他のレンタルラボとの差別化が大事
リスク管理、コスト管理方面でのご意見として、
・貸す相手には会って人柄を確かめることをお勧めする
・提供者が研究者で立地がつくば。条件はそろっていると思う
・紛失、盗難が心配。機材利用の取り決めをきちんと
・管理体制とコストのバランスが難しそう
・消耗品は受益者負担としないと予想外の出費になりがち
その他の発展性などとして、
・実験支援者(スポンサー)とのマッチングもできるのでは
・専門外の研究者向けに、植物DNA実験のコンサルや共同研究をしてほしい
・大学のアウトリーチ活動の場としても使えそう
また、
・使わない実験機器・器具など、提供可能です
・場合によっては出資を検討します
という、涙が出そうなうれしいお申し出もいただきました。
いただいたご回答から、機器や設備は、ベーシックなものはともかく、欲しいものは人によって違う(ので、むしろメンバーを先に決めてから欲しい機器をそろえる手もある)ことがわかり、また個人が負担できる料金として、どのくらいが現実的なのか、もつかめてきました。
さらに、実はこの事業がうまくいくための最も重要なポイントが、
『誰に使っていただくか』
だということがはっきりわかりました。価値観を共有でき、信頼関係を築ける人に使っていただければ、盗難や紛失の対策も、消耗品の使いすぎの心配も不要。管理コストを最小限にできるぶん、利用料も安く抑えられます。
実験に打ち込めるのはもちろんのこと、会員同士が自然に協力しあえて、コミュニケーションの中から新しい価値が生まれてくるようなラボにできたら最高です。
「欲しいサービス」の中には、リーゾ自体では無理でも、関係先に協力してもらえば提供できるものもあります(植物育成用の温室とか、論文校正サービスとか)。外部とも、新たなつながりが生まれそうです。
いつ実現できるかわかりませんが、夢はふくらみます・・・♪追加の、あるいはこの記事をお読みになっての、新たなご意見歓迎です。引き続きよろしくお願いいたします。
配信した号外はこちら(ご回答受付継続中!)https://www.rizo.co.jp/suisuigougai2103.html
■ コーヒーブレイク ━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……
寝ながら考えない
仕事やプライベートの予定がぎっしり書かれた手帳を、打ち合わせのときにさっと取り出してチェックする姿に、いいなあ~私もやりたいな~と憧れて、いろいろ試しては挫折する手帳ジプシーを長年続けた末、とうとう諦めた私(原因は、いちいち予定を書き込むのも見るのも面倒、というただの無精です)。
その過程で最後に出会ったのが「ほぼ日手帳」。どこに何を書けという押し付けがましさのないうすい方眼と控えめな時間軸が印刷された1日1ページ式の、どんな使い方もできるというコンセプトの手帳です。
これだけ自由度があれば使えるかも、と思いましたが、持ち歩いてさっと取り出して書くには少々重くてやはり使えず。空白のページが積み重なるのが申し訳なくて、いっそのこと日記帳にしちゃえ!と切り替えました。
小学生から結婚するあたりまでのおよそ20年間、ほぼ毎日日記をつけてましたが、それ以降は四半世紀ほどご無沙汰。最初はぎこちなく、事実のみを体言止めで列挙する感じから始めて、だんだん調子を取り戻し、現在5冊目。いい感じでつきあえています。
前置きが長くなりましたが、そのほぼ日手帳って、毎日のページの一番下に、ちょっとしたことが書いてある欄があるんです(ほほえましい言い間違いの読者投稿、「いいまつがい」がお気に入り)。
その欄で最近、すごいものを見つけました。原辰徳さんのインタビューで、巨人の監督になるときにお父さんに言われたという、
「悩みも増えるだろうけど、寝ながら考えるな」「考えるなら起きて机に向かえ。そうすると大したこと考えてないとわかる」
という言葉です。
・・・何がすごいの?と思われる方は幸せです。実は私、小心者ゆえ、ちょっとでも心配事があると、どうしたらいいかと考え始めて眠れなくなることがよくあります。あるいはやらなくてはならないことを思い出して「忘れたらどうしよう」と不安になってしまうことも・・・。
眠りにつくまでの時間を有効活用しよう、というポジティブな時もあるものの、寝ながら考えてもろくなことはないということは薄々気づいていました。睡眠不足になるし、結果的に役に立つアイデアは浮かばないし、浮かんだ気がしても朝には忘れているし。思い切り全否定してもらえて「やっぱりそうか」とスッキリです。
それからは、布団に入ったら日記書いて寝るだけ、考えるのは禁止。心配事を思いついてしまった時は、電気をつけて、ほぼ日手帳の翌日のページ(おあつらえむきに、上の方に小さなTODOリストがついてます)に走り書き。これで、忘れる心配もなしです。
原辰徳さんのお父さん、どんな方なのかわかりませんが、ある意味人生の極意を知るお方かと。感謝です。
8時間寝る(私のような)人なら、人生の3分の1を占める睡眠時間。眠りの質は人生の質にかかわると言っても過言ではないです。このさきは考えごとは起きてるときにがんばり、寝る時は全力で寝る!で生きていこうと思います。
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〇実験補助セミナーを今月から再開
感染防止策を講じたうえで、今年度は開講することにしました。(受講人数を4名→3名、講習時間を90分→60分、手指消毒、マスク着用、換気など)
リーゾ新オフィスの応接スペースとラボで講習と実習を行います。少人数で質問も実習もたっぷりできるセミプライベートレッスンです。
初回は5月19日(水)10時~11時、「実験器具の取り扱い方」について座学と実習(器具洗浄の仕方、チップの滅菌)を行います。
詳しくはこちらhttps://rizo.co.jp/seminer.html
※今のところお申込みゼロ。厳しいです・・・
〇リーゾのウェブサイトの改良を進めています
レスポンシブ(スマホでも見やすい)になったことで、不具合も出ていたことから、気づいたところから順次、改良を進めています(編集画面も変わってしまって、右往左往してますが、少しずつ慣れてきました)。
変なところや、「こうした方がいいんじゃないの?」という点ががありましたらぜひ教えてください。
https://rizo.co.jp/
〇FAX番号が変わりました
契約していたインターネットFAXサービスが10月末で終了することになり、FAX受信専用の電話回線を新たに契約しました。
旧)020-4623-5611新)029-898-9161
FAXご利用のお客様は、お手数ですが、変更をお願いいたします。
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…
○エスラボ構想実現のための補助金申請の準備を始めた矢先、空いているならエスラボに、と思っていた元リーゾ物件に借り手が決まってしまいました。残念。でも、実現すべき事業ならいつか実現できるはず。チャンスが来た時つかめるように、家賃収入を貯金しつつ、準備を進めておこうと思います。
〇最近発見した安眠法をもうひとつ。ユーチューブでヨガの先生が「股関節のストレッチが安眠に効果あり」と言っていました。確かに、腰回りを伸ばすヨガをやった夜は、スムーズに入眠して朝までぐっすり眠れます。寝つきの悪い方、お試しあれ。
〇自宅システムキッチンのシンク下の、鍋や包丁を入れている大きな引き出しが突然開かなくなるという大ピンチ!結局開いたのですが、方法は、「さらに下の薄い引き出しを抜き、できた空間に上半身を入れ、開かない引き出しの奥から手を入れて中身を動かす」。排水管に引っかかったボウルを動かしたら開きました。いつか役に立つかもしれない情報、シェアします。
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもリーゾとすいすい通信をどうぞよろしくお願いいたします。
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すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆様にお送りしています。この号は997名様に配信しました。お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。配信登録はこちらからできます。http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/
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【すいすい通信】
発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日
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【発行元】
株式会社リーゾ
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