すいすい通信 vol.168 2025年3月号
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☆ すいすい通信 ☆ vol.168 2025年3月5日配信
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こんにちは。リーゾの門奈です。
今月の「すいすい通信」をお届けいたします。
_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_/_/_/
・特集・・・・・・・・・・・・・実験補助セミナー近況
・零細起業のあれこれ・・・・・・会社の資産運用に挑戦
・コーヒーブレイク・・・・「不便」が人を成長させる？
・リーゾからのお知らせ
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………
実験補助セミナー近況
令和６年度の実験補助セミナー８回シリーズが、
１月で無事に終了しました。
２０１２年に始めて、今期で１２年目。
その間には、会場としていた施設の閉鎖で中断したり、
コロナ禍で開催を見合わせたり、苦難もありましたが、
なんとか乗り越えて、細々ながら継続しています。
積極的な宣伝はほとんどしていないにもかかわらず、
毎期、少人数ながら受講生さんに恵まれているのは
なかなか不思議で、ありがたいことです。
最初の頃は「実験補助の仕事を知ってもらう」
という趣旨で、同じ内容で毎月１回やっていました。
それが、もう少し踏み込んだ実践的な内容を盛り込んで、
３回シリーズ、４回シリーズになり、
さらに内容を充実させて、
現在は１ターム８回の講座になっています。
チップ詰め、滅菌、器具洗浄などの基本的なところから、
マイクロピペッターやマイクロチューブの扱い、
試薬の計り方、混ぜ方など実験の基本操作、
さらに無菌操作、ＤＮＡ抽出、ＰＣＲ、電気泳動という、
専門的な実験操作まで、座学と実習をしてもらいます。
もちろん、１回２時間程度の短時間で、
実験補助の仕事に必要なすべてを教えることはできません。
それでも、研究機関への応募のハードルがぐんと低くなり、
その結果、優秀な人に研究業界で働いてもらえることに
つながっているはず。
さらに、新米補助者に研究者さんが仕事を教える手間も、
ある程度は軽減できるのではと思います。
実は地味に大事なのが、面接ではない雑談や実習の中で、
受講生さんの実力や人となり、本音の希望などがわかること。
求人先（ラボ）と本人、双方ハッピーな就業となるために、
これが意外と役に立っています。
本来は「就業意欲のある主婦」が多く受講されるのですが、
近年、ちょっと変わった動機で受講される、
「変わり種」の受講生さんがちらほらいらっしゃいます。
たとえば、ネイチャーポジティブへの関心から、
バイオテクノロジーに興味を持たれて参加された、
工学系の大学教授（女性）とか。
仕事で扱う文書の中身を理解したいとの思いで参加された、
研究機関の知財担当事務職の方とか。
（セミナー始まって以来初の男性参加者でした）
こんなニーズもあるのか～と面白がっている場合ではなく、
非常に勉強熱心で、想定外の質問もたくさんされるので、
私の方が勉強させてもらうこともしばしばです。
令和７年度は、例年どおり、５月から開講予定です。
来期も受講生さんとの素晴らしい出会いがありますように。
実験補助セミナーの詳細はこちら
https://rizo.co.jp/seminer.html
修了生さんを中心に、紹介や派遣もしています
https://rizo.co.jp/haken.html
セミナーの歴史を振り返る記事はこちら
（「さよなら！？実験補助セミナー」）
https://rizo.co.jp/suisui41.html
■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………
会社の資産運用に挑戦
経営者向けの、会社として入る生命保険の説明（勧誘）を受け、
リーゾが加入すべき３つの要因があることを理解したものの、
とりあえず加入は見送り、
要因の３つめである「資産の目減り対策」として、
自力での資産運用を始めたことを前に書きました。
なけなしの「リーゾのお金」の運用で失敗はできないので、
『リスクと手間を最小限で』
『元手が少なくてもＯＫ』
『でもそこそこの利益は出したい』
を条件として、どうするかを検討しました。
その結果、ＮＩＳＡでも大人気のＳ＆Ｐ５００に着目、
これを３倍リバレッジで運用できるという商品を知り、
まずは自己責任で実験してからと思い、
個人で少しだけ購入して様子を見てみました。
これなら大丈夫であろう、と判断し、
「毎週１株（時価３万円弱）ずつ購入していく」
という方法で、ささやかな投資を開始しました。
リーゾで現在運用可能な現預金は約５００万円ですが、
この方法ですと、全部投資し終わるのに４年かかります。
ご存じの通り、Ｓ＆Ｐ５００は、
長期的に見れば上がり続けているので、
早い時期にまとめ買いした方がお得に思えます。
が、今の世の中、何が起こるかわかりません。
買った直後に暴落して大損するのは避けねばなりません。
それに短期的に見れば結構上下動しているので、
上がると含み益が増えてほくほくしますし、
下がれば安く買えるわけで、それはそれでうれしい、
という、ささやかなお楽しみがあります。
３倍リバレッジ、とは、ひとことで言えば、
３分の１の資金で同じ運用益が期待できることを意味し、
元手が乏しい投資家にとってはありがたいです。
なぜそんなことができるのか？と言えば、
現物株ではなく、「先物」を組み入れているからです。
（先物の説明はややこしいので省略しますね）
「先物」を組み入れたファンドには、
１０倍、１００倍を目指すものもある中で、
３倍はずいぶん控えめに見えますが、
１０倍、１００倍を狙うのはもはや投資ではなく「投機」。
リーゾが取れるリスクを考えると、
やはり３倍程度が無難でしょう。
生命保険のパンフレットでは、
１５年で最大６％の運用益が見込まれていました。
これを上回れば、自力運用はひとまず成功ですが、
物価上昇がそれ以上であれば、やはり資産は目減り。
果たして１５年後、物価と運用益はどうなっているのか？
楽しみです。元気でいなくては。
＜ご参考までに＞
リーゾの資産運用に利用しているのは、
「Direction Daily S&P500Bull 3X」 コード：ＳＰＸＬ
です（米国株式扱いの金融商品です）。
前に書いた記事はこちら（「経営者と生命保険」）
https://rizo.co.jp/suisui162.html
■ コーヒーブレイク━━━━━・・・・・‥‥‥…‥…‥…
「不便」が人を成長させる？
『どうして勉強しないといけないの？なんの役に立つの？』
半ギレの子供に質問され、答えに窮した経験、
あるいは子供の頃にこの質問を大人に投げかけた経験、
多くの人がお持ちではないでしょうか。
先生や親がどう答えてくれたのかは記憶にないのですが、
大人になってから、自分なりに理由を考えてみたところ、
「効率良く努力するスキルを身に着けるため」
というのがひとつあるのではないかな？と思い至りました。
大事なのは、『全力を尽くしつつ、燃え尽きない』こと。
（翌日も努力の日々は続きますからね）
この練習が、受験勉強をがんばること、部活に打ち込むことで、
知らず知らずできてしまうのではないでしょうか。
まあ、中高生にはぜんぜん刺さらない回答かもしれませんね。
それで、何が言いたいのかと言いますと、
「なんにせよ、負荷を掛けることで、人は成長する」
ということです。
（そう思えば大概のツライことにも意味を見出せるので、
ひそかに座右の銘にしております）
そんなことを考えておりましたら、
『不便益』
なる言葉に出会いました。
世の中、テクノロジーが進歩してどんどん便利になりますが、
必ずしもいいことばかりではなく、
むしろ不便な方がメリット（益）がある場合もある、という、
京都大学工学部の先生が学問として提唱している概念です。
たとえば、最近は「レコード」で音楽を聴くのが人気だとか。
レコードプレーヤーは、昔実家で使ってましたが、
あんな面倒くさいものを使いたがる人がいるんですね・・・。
でも、盤面をそっとなでるビロードのホコリ取りとか、
針が盤に落ちるときの「ボッ」という音とか、
アナログならではの音の深みとか奥行とか、
紙製のジャケットのサイズ感とか触り心地とか、
いろいろ魅力がありそうなことはわかります。
ほかにも、
「マニュアル車の運転」とか「プラモデル」とか、
「自家製味噌づくり」とか「マラソン大会に出る」とか、
「わざわざやらなくてもいいのに好き好んでやること」は、
いろいろありますよね。
すなわち、このような、
「手間や時間がかかることで得られる」
「満足感、成長、オリジナル感などの良いこと」
を、「不便益」と名付けているわけです。
どんなに便利な世界になっても、
成長だけは、苦労しないとできないように思います。
知識も計算も語学もスマホでなんとかなってしまう時代に、
あえて子どもに「勉強しなさい」と言うのは、
成長して欲しいと願う親心、というものです。
（やっぱり中高生には響かないですね）
ある幼稚園では、子どもの成長のために、
自動水栓ではなく「ひねると水が出る」水栓にしたり、
「閉めるのにちょっと力が要る」引き戸にしたり、
敢えて少しだけ不便にしているそうですよ。
ところで、リーゾの試薬にも「不便益」があります。
ＤＮＡ抽出には「キット」を使うのが当たり前の今、
あえての「フェノクロ＆エタ沈」というクラシックな手法で、
抽出プロトコルを作成しています。
クラシックな手法の良さは、やってることの原理が見えて、
トラブルシューティングが自力でできることです。
キットは失敗しないし、とても便利なのですが、
なぜ失敗したのか？を考える余地がないのが難点です。
ともあれ、旧式で、一見貧乏くさくて不便なものにも、
「だからこその良さがある」ことに気づけて、
少し豊かな気持ちになれる、
「不便益」という新しい視点、結構気に入ってます。
参考書籍
「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを
感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか？
～不便益という発想」
川上浩司 著（インプレス 刊）
■ リーゾからのお知らせ ━━━━━・・・・・・・‥‥……
〇交配袋のご注文について
年度末の繁忙期となっております。
受注生産となる「特注品」をご注文いただく場合には、
年度内の納品が可能かどうか、
ご注文の前に軽く打診をいただけると助かります。
なお、定番品については、
比較的スムーズに納品できておりますす。
交配袋の情報はこちらです
https://rizo.co.jp/crossingbag.html
〇実験補助セミナー 来期も開講予定です
文系でも未経験でも大丈夫！
子育て中のお母さんでも働きやすい、
研究機関での実験補助のお仕事の基礎を教える、
主に女性向けのセミナー。
お仕事紹介や就職活動の支援つきです。
今のところ、来年度も開講を予定しております。
詳細はこちらです。
https://rizo.co.jp/seminer.html
○子供向け実験キット「DNAすいすい forKids」復活
子供むけDNA抽出実験キット「DNAすいすい forKids」、
長らく品切れでしたが、限定10個で復活しました。
Amazonで販売しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01EMFBHCS
「ミニアクアリウム自作キット」もあります♪
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DR2HC6YY
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…
○前号の編集後記で、蛍光灯の呼び名の由来は蛍、
と書きましたが、「蛍石（fluorite）」が語源、
が正しいのでは？とのご指摘をいただきました。
（蛍光は英語「fluorescence」、蛍は「firefly」）。
英語だと、蛍光にも蛍石にも蛍は関係ないようです。
○介護の話題で時折登場していた母が、永眠いたしました。
亡くなる直前まで、好きな場所で機嫌よく過ごし、
弟と私に見守られて、ゆったりと旅立ちました。
娘としては、したいだけ親孝行させてもらえて幸せでした。
これまでお見守りいただき、ありがとうございました。
○母を看取った翌日から、娘の大学受験引率で福岡へ。
試験時間を利用して、散歩がてら太宰府天満宮で合格祈願も。
福岡の冬にはレアな晴天が続き、快適な旅となりました。
三寒四温と呼ぶには激しすぎな気温の変動が続きますが、
皆さまのご健康を祈ります。春はもうすぐです。
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来年度も、リーゾとすいすい通信を、
どうぞよろしくお願いいたします（継続意欲満々です）。
すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、
および関係者の皆様にお送りしています。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を
承認していただける方がいらっしゃいましたら、
ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。
配信登録はこちらからできます。
http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/
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【すいすい通信】
発 行 日：月１回・第１水曜日（予定）
発行開始日：2011年4月7日
ご意見ご感想、および本メールマガジンの解除はこちらまで
info(at)rizo.co.jp
【発行元】
株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-5-A03
TEL:029-852-9351 FAX:029-898-9161
MAIL:info(at)rizo.co.jp
HP:http://www.rizo.co.jp/
※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで
最適に表示されます。
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Copyright(C) Rizo Inc. All rights reserved.
☆ すいすい通信 ☆ vol.168 2025年3月5日配信
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こんにちは。リーゾの門奈です。
今月の「すいすい通信」をお届けいたします。
_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_/_/_/
・特集・・・・・・・・・・・・・実験補助セミナー近況
・零細起業のあれこれ・・・・・・会社の資産運用に挑戦
・コーヒーブレイク・・・・「不便」が人を成長させる？
・リーゾからのお知らせ
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………
実験補助セミナー近況
令和６年度の実験補助セミナー８回シリーズが、
１月で無事に終了しました。
２０１２年に始めて、今期で１２年目。
その間には、会場としていた施設の閉鎖で中断したり、
コロナ禍で開催を見合わせたり、苦難もありましたが、
なんとか乗り越えて、細々ながら継続しています。
積極的な宣伝はほとんどしていないにもかかわらず、
毎期、少人数ながら受講生さんに恵まれているのは
なかなか不思議で、ありがたいことです。
最初の頃は「実験補助の仕事を知ってもらう」
という趣旨で、同じ内容で毎月１回やっていました。
それが、もう少し踏み込んだ実践的な内容を盛り込んで、
３回シリーズ、４回シリーズになり、
さらに内容を充実させて、
現在は１ターム８回の講座になっています。
チップ詰め、滅菌、器具洗浄などの基本的なところから、
マイクロピペッターやマイクロチューブの扱い、
試薬の計り方、混ぜ方など実験の基本操作、
さらに無菌操作、ＤＮＡ抽出、ＰＣＲ、電気泳動という、
専門的な実験操作まで、座学と実習をしてもらいます。
もちろん、１回２時間程度の短時間で、
実験補助の仕事に必要なすべてを教えることはできません。
それでも、研究機関への応募のハードルがぐんと低くなり、
その結果、優秀な人に研究業界で働いてもらえることに
つながっているはず。
さらに、新米補助者に研究者さんが仕事を教える手間も、
ある程度は軽減できるのではと思います。
実は地味に大事なのが、面接ではない雑談や実習の中で、
受講生さんの実力や人となり、本音の希望などがわかること。
求人先（ラボ）と本人、双方ハッピーな就業となるために、
これが意外と役に立っています。
本来は「就業意欲のある主婦」が多く受講されるのですが、
近年、ちょっと変わった動機で受講される、
「変わり種」の受講生さんがちらほらいらっしゃいます。
たとえば、ネイチャーポジティブへの関心から、
バイオテクノロジーに興味を持たれて参加された、
工学系の大学教授（女性）とか。
仕事で扱う文書の中身を理解したいとの思いで参加された、
研究機関の知財担当事務職の方とか。
（セミナー始まって以来初の男性参加者でした）
こんなニーズもあるのか～と面白がっている場合ではなく、
非常に勉強熱心で、想定外の質問もたくさんされるので、
私の方が勉強させてもらうこともしばしばです。
令和７年度は、例年どおり、５月から開講予定です。
来期も受講生さんとの素晴らしい出会いがありますように。
実験補助セミナーの詳細はこちら
https://rizo.co.jp/seminer.html
修了生さんを中心に、紹介や派遣もしています
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セミナーの歴史を振り返る記事はこちら
（「さよなら！？実験補助セミナー」）
https://rizo.co.jp/suisui41.html
■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………
会社の資産運用に挑戦
経営者向けの、会社として入る生命保険の説明（勧誘）を受け、
リーゾが加入すべき３つの要因があることを理解したものの、
とりあえず加入は見送り、
要因の３つめである「資産の目減り対策」として、
自力での資産運用を始めたことを前に書きました。
なけなしの「リーゾのお金」の運用で失敗はできないので、
『リスクと手間を最小限で』
『元手が少なくてもＯＫ』
『でもそこそこの利益は出したい』
を条件として、どうするかを検討しました。
その結果、ＮＩＳＡでも大人気のＳ＆Ｐ５００に着目、
これを３倍リバレッジで運用できるという商品を知り、
まずは自己責任で実験してからと思い、
個人で少しだけ購入して様子を見てみました。
これなら大丈夫であろう、と判断し、
「毎週１株（時価３万円弱）ずつ購入していく」
という方法で、ささやかな投資を開始しました。
リーゾで現在運用可能な現預金は約５００万円ですが、
この方法ですと、全部投資し終わるのに４年かかります。
ご存じの通り、Ｓ＆Ｐ５００は、
長期的に見れば上がり続けているので、
早い時期にまとめ買いした方がお得に思えます。
が、今の世の中、何が起こるかわかりません。
買った直後に暴落して大損するのは避けねばなりません。
それに短期的に見れば結構上下動しているので、
上がると含み益が増えてほくほくしますし、
下がれば安く買えるわけで、それはそれでうれしい、
という、ささやかなお楽しみがあります。
３倍リバレッジ、とは、ひとことで言えば、
３分の１の資金で同じ運用益が期待できることを意味し、
元手が乏しい投資家にとってはありがたいです。
なぜそんなことができるのか？と言えば、
現物株ではなく、「先物」を組み入れているからです。
（先物の説明はややこしいので省略しますね）
「先物」を組み入れたファンドには、
１０倍、１００倍を目指すものもある中で、
３倍はずいぶん控えめに見えますが、
１０倍、１００倍を狙うのはもはや投資ではなく「投機」。
リーゾが取れるリスクを考えると、
やはり３倍程度が無難でしょう。
生命保険のパンフレットでは、
１５年で最大６％の運用益が見込まれていました。
これを上回れば、自力運用はひとまず成功ですが、
物価上昇がそれ以上であれば、やはり資産は目減り。
果たして１５年後、物価と運用益はどうなっているのか？
楽しみです。元気でいなくては。
＜ご参考までに＞
リーゾの資産運用に利用しているのは、
「Direction Daily S&P500Bull 3X」 コード：ＳＰＸＬ
です（米国株式扱いの金融商品です）。
前に書いた記事はこちら（「経営者と生命保険」）
https://rizo.co.jp/suisui162.html
■ コーヒーブレイク━━━━━・・・・・‥‥‥…‥…‥…
「不便」が人を成長させる？
『どうして勉強しないといけないの？なんの役に立つの？』
半ギレの子供に質問され、答えに窮した経験、
あるいは子供の頃にこの質問を大人に投げかけた経験、
多くの人がお持ちではないでしょうか。
先生や親がどう答えてくれたのかは記憶にないのですが、
大人になってから、自分なりに理由を考えてみたところ、
「効率良く努力するスキルを身に着けるため」
というのがひとつあるのではないかな？と思い至りました。
大事なのは、『全力を尽くしつつ、燃え尽きない』こと。
（翌日も努力の日々は続きますからね）
この練習が、受験勉強をがんばること、部活に打ち込むことで、
知らず知らずできてしまうのではないでしょうか。
まあ、中高生にはぜんぜん刺さらない回答かもしれませんね。
それで、何が言いたいのかと言いますと、
「なんにせよ、負荷を掛けることで、人は成長する」
ということです。
（そう思えば大概のツライことにも意味を見出せるので、
ひそかに座右の銘にしております）
そんなことを考えておりましたら、
『不便益』
なる言葉に出会いました。
世の中、テクノロジーが進歩してどんどん便利になりますが、
必ずしもいいことばかりではなく、
むしろ不便な方がメリット（益）がある場合もある、という、
京都大学工学部の先生が学問として提唱している概念です。
たとえば、最近は「レコード」で音楽を聴くのが人気だとか。
レコードプレーヤーは、昔実家で使ってましたが、
あんな面倒くさいものを使いたがる人がいるんですね・・・。
でも、盤面をそっとなでるビロードのホコリ取りとか、
針が盤に落ちるときの「ボッ」という音とか、
アナログならではの音の深みとか奥行とか、
紙製のジャケットのサイズ感とか触り心地とか、
いろいろ魅力がありそうなことはわかります。
ほかにも、
「マニュアル車の運転」とか「プラモデル」とか、
「自家製味噌づくり」とか「マラソン大会に出る」とか、
「わざわざやらなくてもいいのに好き好んでやること」は、
いろいろありますよね。
すなわち、このような、
「手間や時間がかかることで得られる」
「満足感、成長、オリジナル感などの良いこと」
を、「不便益」と名付けているわけです。
どんなに便利な世界になっても、
成長だけは、苦労しないとできないように思います。
知識も計算も語学もスマホでなんとかなってしまう時代に、
あえて子どもに「勉強しなさい」と言うのは、
成長して欲しいと願う親心、というものです。
（やっぱり中高生には響かないですね）
ある幼稚園では、子どもの成長のために、
自動水栓ではなく「ひねると水が出る」水栓にしたり、
「閉めるのにちょっと力が要る」引き戸にしたり、
敢えて少しだけ不便にしているそうですよ。
ところで、リーゾの試薬にも「不便益」があります。
ＤＮＡ抽出には「キット」を使うのが当たり前の今、
あえての「フェノクロ＆エタ沈」というクラシックな手法で、
抽出プロトコルを作成しています。
クラシックな手法の良さは、やってることの原理が見えて、
トラブルシューティングが自力でできることです。
キットは失敗しないし、とても便利なのですが、
なぜ失敗したのか？を考える余地がないのが難点です。
ともあれ、旧式で、一見貧乏くさくて不便なものにも、
「だからこその良さがある」ことに気づけて、
少し豊かな気持ちになれる、
「不便益」という新しい視点、結構気に入ってます。
参考書籍
「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを
感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか？
～不便益という発想」
川上浩司 著（インプレス 刊）
■ リーゾからのお知らせ ━━━━━・・・・・・・‥‥……
〇交配袋のご注文について
年度末の繁忙期となっております。
受注生産となる「特注品」をご注文いただく場合には、
年度内の納品が可能かどうか、
ご注文の前に軽く打診をいただけると助かります。
なお、定番品については、
比較的スムーズに納品できておりますす。
交配袋の情報はこちらです
https://rizo.co.jp/crossingbag.html
〇実験補助セミナー 来期も開講予定です
文系でも未経験でも大丈夫！
子育て中のお母さんでも働きやすい、
研究機関での実験補助のお仕事の基礎を教える、
主に女性向けのセミナー。
お仕事紹介や就職活動の支援つきです。
今のところ、来年度も開講を予定しております。
詳細はこちらです。
https://rizo.co.jp/seminer.html
○子供向け実験キット「DNAすいすい forKids」復活
子供むけDNA抽出実験キット「DNAすいすい forKids」、
長らく品切れでしたが、限定10個で復活しました。
Amazonで販売しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01EMFBHCS
「ミニアクアリウム自作キット」もあります♪
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DR2HC6YY
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…
○前号の編集後記で、蛍光灯の呼び名の由来は蛍、
と書きましたが、「蛍石（fluorite）」が語源、
が正しいのでは？とのご指摘をいただきました。
（蛍光は英語「fluorescence」、蛍は「firefly」）。
英語だと、蛍光にも蛍石にも蛍は関係ないようです。
○介護の話題で時折登場していた母が、永眠いたしました。
亡くなる直前まで、好きな場所で機嫌よく過ごし、
弟と私に見守られて、ゆったりと旅立ちました。
娘としては、したいだけ親孝行させてもらえて幸せでした。
これまでお見守りいただき、ありがとうございました。
○母を看取った翌日から、娘の大学受験引率で福岡へ。
試験時間を利用して、散歩がてら太宰府天満宮で合格祈願も。
福岡の冬にはレアな晴天が続き、快適な旅となりました。
三寒四温と呼ぶには激しすぎな気温の変動が続きますが、
皆さまのご健康を祈ります。春はもうすぐです。
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来年度も、リーゾとすいすい通信を、
どうぞよろしくお願いいたします（継続意欲満々です）。
すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、
および関係者の皆様にお送りしています。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を
承認していただける方がいらっしゃいましたら、
ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。
配信登録はこちらからできます。
http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/
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【すいすい通信】
発 行 日：月１回・第１水曜日（予定）
発行開始日：2011年4月7日
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【発行元】
株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-5-A03
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