すいすい通信 vol.19 2012年10月号

 _┃ ☆  すいすい通信 ☆ vol.19  2012年10月3日配信    ┃_


しつこく続いた暑さが和らいだと思ったら、急に涼しくなってしまいました。
今年の「秋」は短そうなので、集中して楽しまないといけません。
過ごしやすい季節の間に、仕事の方も、ばりばり進めたいものですね。

それでは「すいすい通信」10月号、張り切ってお届けします!


_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


 ・特集・・・・・・・・・・・「実験補助者育成セミナー」の気になる中身
 ・コーヒーブレイク・・・・・・・・・・・・・・・・「交配袋」のその後
 ・すいコム!コーナー・・・・・・・・・・・・Facebookについて【回答】
 ・リーゾからのお知らせ
 ・編集後記 


■ 特 集  ━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
 
「実験補助者育成セミナー」の気になる中身

研究室のボスなら一度は頭を痛める、実験補助パートさんの確保。
リーゾのお客様も例外ではありません。
「公募をかけてもいいひとが採用できない・・・」というお悩みを、お客様と
の雑談中にお聞きしたことが、このセミナーを始めたきっかけでした。

というわけで、今日の特集は試薬関係をお休みして、ラボの円滑な運営に欠か
せない実験補助パートさん確保のために、お役に立つかもしれない情報をお届
けいたします。

現在、実験補助者育成セミナーは、「ガイダンス」「微量の液体の扱い方実習」
「水溶液の調製法と秤量実習」「応募書類の書き方と面接のポイント」の4種
類を、毎月1つずつのペースで行っています。
通して受講していただいてもいいですし、気になるところだけ選んで受講して
もOK。受講する順番も自由です。

「ガイダンスセミナー」では、研究者へのリサーチをもとに、「なぜ実験補助
に主婦力が求められているのか」を解説し、まずは「自分でもいいんだ!」と
思っていただくことから始めます。次に、実験補助で働く人たちが、実際にど
んな仕事を頼まれ、どんな人たちと、どんな環境や待遇で仕事をしているのか、
ありうるトラブルとその防止策、などをお話しし、最後に履歴書の書き方と面
接の受け方のポイントも大まかに解説します。

「微量の液体の取り扱い方実習」は、ピペットマンの使い方の基本から、マイ
クロチューブの開閉の仕方、微量の液体を正確に測りとって混合する練習、な
どを、実際の実験器具を使って学びます。
マイクロチューブのふたの裏は触らない、ふたを開けている間はしゃべらない、
などのルールも、その理由とともに教えます。
未経験者に仕事を教える際、ピペットマンの使い方も知らないのか・・・と気
づいてげんなりすることありませんか? 
これだけでも身につけてあれば、研究者の負担を少し減らせるのではないか?
と思い、短い時間ですがポイントを押さえて教えています。

「水溶液の調製と秤量の実習」は、実験補助でよく頼まれる仕事のひとつであ
る「バッファーの調製」を想定して、渡されたレシピを見て、必要な試薬量を
計算し(%濃度表示、モル濃度表示とも)、正確に秤量し、水に溶かしてメス
アップするまでの一連の操作を学びます。
特に、「試薬瓶の中身を汚染せずに」秤量するためのポイントをしっかり教え
ています。

「応募書類と面接のポイント」は、一連のセミナーで最も人気のある回です。
履歴書に加えて、職務経歴書と、書類送付時に入れる添え状の3点セットの書
き方を学び、面接で想定される質問にスムーズに答える準備をします。
結局、応募書類も面接も、ラボのボスが知りたいこと、つまり応募者の「人物
像」を正確に伝えるためのものですが、そもそも自分がどんな人間なのか、ア
ピールすべきポイントは何なのか、意外とわかっていなかったりします。
自分でも忘れていた経験やスキルを掘り起こし、見やすくレイアウトする、そ
んなイメージで準備していくワークも行います。

というわけで、「研究者のニーズに応えること」を最大の目的としているセミ
ナーなのですが、研究者の皆さんから見てこの内容はいかがでしょうか?
「こんなことも教えておいて欲しい」ということがありましたら、ぜひお知ら
せください。

最近、「近々公募をかけるので、よい人がいれば推薦を」というお話をいただ
くことが多くなりました。希望条件にあう方に連絡を取り、応募をお勧めして
いますが、採用されるかこちらもドキドキ。採用連絡を双方からいただくと、
ほんとにうれしい気持ちになります。

主婦力のある、優秀な実験補助志望者はこれからも増えていくと思います。
研究者の皆さんにとって、実験補助者の公募をかけることが「楽しみ」になり
ますように・・・。
また研究所で生き生き働く主婦がひとりでも多く生まれるように、これからも
陰ながら応援していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

セミナー日時、会場、お申込み等についての情報はリーゾのHPにあります。
http://rizo.co.jp/

(つくば以外の地域の実験補助者志望主婦の方には、通信講座も提供してます。
詳しくは「実験補助者育成講座」公式HP
http://jikken-hojo.com/
をご覧ください)


■ コ ー ヒ ー ブ レ イ ク ━━━━━━・・・・・‥‥‥………

「交配袋」のその後

すいすい通信7月号で「英国製の交配袋」をご紹介したのをご記憶ですか?
英国製の交配袋は、イネには小さすぎて残念ながらリーゾでは使えませんでし
た。
その代わり、英国製のものを参考に、某繊維会社の高機能不織布のサンプルを
取り寄せて、自作して使ってみました。

取り寄せた不織布は、(1)花粉を通さずに空気と水蒸気を通し、(2)水に
強く撥水性があり、(3)光をよく通し、(4)軽く、(5)ポリシーラーで
の蒸着が可能、という優れものです。
購入は500メートル巻き(!!)から、ということでとても無理でしたが、サ
ンプルをお願いしたところ、1平方メートル分を送ってくださいました(交配
袋にするには十分すぎる量です!)。

この不織布で交配袋を作り、この夏の交配に使用してみました。
透光性と通気性がよすぎて過乾燥にならないかと心配しましたが、そんなこと
はなく、ちゃんと交配種子を得ることができました。

実はこれまで使っていた交配袋は、グラシン紙ならぬコピー用紙を封筒状に整
形しただけのもので、それでも交配自体はちゃんとできてたんです。
問題は、水遣りの際に水がかかってしまうと、乾くまで触れない(破れる!)
ことと、カビが生えやすいことでした(それでもなんとかやってきましたが)。

不織布なら、水がかかっても全く問題なく、すぐに乾くし、カビも生えにくく
(ぜんぜん生えないことはありませんが)、収穫が快適。使用後も質感が変わ
らないので、洗って取っておけばたぶん来年も使えそう。なかなか良かったで
す。

ところで、「不織布」と一口に言っても、かなり奥が深いことがわかりました。
身近なところでは、使い捨てマスク、三角コーナーゴミ袋、ホコリ取りシート、
エアコンフィルター、出しパック(お茶パック)、油こし紙、花束をラッピン
グする紙、などが思い浮かびますが、見えないところでいろいろな使われ方を
しているようです。ご興味ある方、ヒマなときに探してみてください。

機能性不織布を利用した交配袋については、単なる興味でやってみただけのつ
もりでしたが、お困りの研究者様のお役に立つ可能性を考え、商品化を検討中
です。
ご研究のうえで交配袋をお使いの皆様、次のコーナーの「お尋ね」に、ぜひご
協力お願いします!


■ す い コ ム ! コ ー  ナー ━━━━・・・・・‥‥‥………

『すいすい通信と読者との双方向コミュニケーション』、略してすいコム。

第6回のお尋ね
「Facebookって、どうですか?」

読者の皆さんと、リーゾの周囲にいる方にお聞きしたところ、使っている方、
使っていないという方、半々・・・という感じでした。

使っていない方の多くは、やはり「個人情報を出すのは怖い」「なんとなく怖
い」という理由が圧倒的。「(昔の友人とつながる)必要性を感じない」「仕
事とプライベートの切り分けが難しそう」「興味はあるが試す暇がない」とい
う方も。

使っている方からは、「育児の話や子供の写真を友達と共有できて楽しい」
「仕事上の情報発信に使える」「人脈を作れる」「昔の友人と再び、あるいは
より強くつながれる」「知人の意外な一面がわかる」などの利点が出てきまし
た。
便利さを感じつつも、「アプリは入れない」「公開範囲を絞る」「生年月日は
嘘を書いてる」など、リスク管理に気を使う声もありました。
研究者で、研究の新たな展開にうまく使えた、という例を期待したのですが、
今回は残念ながらそのようなコメントはありませんでした。

筆者自身の「友達」関係を見てますと、「プライベートな話限定」で発信する
人と、「仕事限定」で発信する人、「両方」を発信する人、に分けられます。

何かひとこと発するたびに、膨大な「いいね!」や「コメント」を獲得する人
は、やはり心に響く熱いもの、面白いこと、共感できること、役立つことを、
頻繁に発信しているようです。
「暇じゃないとできないなあ(失礼ながら)」と思ったりもしますが、何事
も「使いこなす」にはエネルギーが要るのでしょう。

一方、会社の上司からの「友達リクエスト」や「いいね!」が「ソーシャルハ
ラスメント」と言われたりもします。本場米国では、仕事関係には友達リクエ
ストをしないのが暗黙の了解とか(でもそれも寂しいような)。

結局は、ひとそれぞれ、自分に合った使い方で、リスク管理も自己責任で、楽
しんで使うのが正解、ということなんでしょうね・・・。
 
さて、すいコム!コーナー、続いてのお尋ねは、前項「コーヒーブレイク」の
続きです。
第7回のお尋ね
「交配袋の調達、どうしてますか?」

植物の人工授粉や、純系の維持のために使われる小さな袋が「交配袋」です。
研究目的によっては、毎年大量に使うものですが、市販品はあまりないので、
手作りしている方が多いのではないかと思います。

材料を購入して、裁断して、パートさんに整形してもらう、という場合が多
いかと思いますが、手間や材質に、不自由は感じていらっしゃいませんか?

質の良い交配袋が市販されていたら、どのくらいの値段なら「買い」ですか?
もしくは、グラシン紙に代わる自作用の素材があったら欲しいでしょうか?

・うちのラボではこうしている(お勧め作成法・使用法)とか、
・今使っているものはこんなことで困っている、とか、
・こんな交配袋が欲しい!(理想の交配袋)、とか、
交配袋にからむご意見、何でも結構ですのでお寄せください!

ご協力いただいた方には、ささやかなプレゼント(リーゾで今年試作した、高
機能不織布製の交配袋、イネサイズ1枚)をお送りしますので、素材感、サイ
ズ等について改めてご意見をいただければ幸いです。

お気軽に、このメールにご返信ください(他の読者に送られてしまうことはあ
りません)。
コメント、お待ちしております!


■ リ ー ゾ か ら の お し ら せ ━━━・・・・・‥‥‥………

○「異分野融合・テクノコロキウム」に出展します

平成24年10月17日(水)10時30分〜16時30分、農林水産省農林
水産技術会議事務局筑波事務所にて開催される表記展示会に、昨年度に引き続
き出展させていただくことになりました。
お近くの研究者の皆様、ぜひご来場ください。お目にかかれることを楽しみに
しております。
☆当日リーゾのブースにて簡単なアンケートを実施いたします(粗品つき)
☆出展企業間で、「名刺交換コンテスト」を行うそうです。果たしてリーゾは
入賞できるのか?結果は来月号にてお知らせします。

「異分野融合・テクノコロキウム」のウェブサイトはこちらです
http://www.naro.affrc.go.jp/event/list/2012/09/043736.html

○実験補助セミナー

9月19日に実験補助セミナー「水溶液の調製・秤量の実習」を行いました。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/9-8001.html

次回は10月16日(火)、「応募書類と面接のポイント」です。
場所はつくば市二の宮1丁目「ワンコイン寺子屋」です。
詳細はリーゾのHPをご覧ください。
http://rizo.co.jp/

先月は、研究者さんからの推薦依頼にお応えする形で、優秀な受講生が2名、
就職を果たしました。今後の活躍に期待です!

○リーゾのホームページが新しくなります

現在、リニューアル作業中です。会社らしいデザインになり、使い勝手も良く
なります。「すいすい通信」専用ページも新設します。
トップページのURLは変わりません。
近日中にオープンいたします。引き続き、どうぞよろしくお願いします。


■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○先日、娘の誕生日祝いを兼ねてディズニーランドに行きました。毎度のこと
ながらディテールまで徹底した「完璧さ」に圧倒されます。それを支えている
のが「顧客満足」という強い理念であることも感じます。
「ゲスト」としてもてなされる快感をつかのま楽しんできて、今度はもてなす
番。気を引き締めてがんばります。

○台風17号が通過した翌日の10月1日に、リーゾ初の「稲刈り」をしまし
た。2アールほどを手刈りして「おだがけ」してきました。リーゾで作った品
種が待望のお米になるまであと少し。それにしてもお米作りは手間がかかるも
のだ・・・と、改めて実感しています。

稲刈りの模様はブログ記事にあります(写真入り)
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-5d0c.html

○メダカが殖えた話を前に書きましたが、秋になり、産卵シーズン終了。今年
生まれた「光るメダカ」たちは、順調に里親が決まり、無事に巣立っていき、
リーゾの売上にも、若干ですが貢献してくれました。
メダカちゃん、ありがとう!

○最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、リーゾと「すいすい通信」を、よろしくお願いいたします!


/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/?/


すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆様にお送り
しています。この号は230名様に配信しました。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方がいらっしゃ
いましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。




【すいすい通信】

発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日

ご意見ご感想、および本メールマガジンの解除はこちらまで
info*rizo.co.jp (*を@に変えてください)

【発行元】

株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-2-B201
TEL:029-852-9351 FAX:020-4623-5611
MAIL:info*rizo.co.jp (*を@に変えてください)
HP:http://www.rizo.co.jp/

※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで最適に表示されます。

======================================================================
Copyright(C) Rizo Inc. All rights reserved.