すいすい通信 vol.129 2021年12月号
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☆ すいすい通信 ☆ vol.129 2021年12月1日配信
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こんにちは。リーゾの門奈です。
急に寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
それでは、今月のすいすい通信をお届けします。
_/_/_/_/ I N D E X _/_/_/_/_/_/_/_/_//_/_/_/_/_/_/_/
・特集・・・・・・・・・・・・・・・美食同玄米、存続の危機
・零細起業のあれこれ・・・・・・・・税金の「中間納付」とは
・コーヒーブレイク・・・・・・・・・・アンガーマネジメント
・リーゾからのお知らせ
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………
美食同玄米、存続の危機
出穂も登熟もゆっくりのんびりな美食同玄米の新米が、今年もようやく店頭に並べられるようになりました。
きっかけは、黒米だけの玄米ごはんを食べてみたい、という思いつきでした。「黒米が実るコシヒカリ」を作ろうと、レンタル温室でポット栽培して交配して、コツコツ育成した美食同玄米。完成したときは、もちろん「一株」でした。
種を増やそうと、まず最初の年は栓のできるプランター5個を並べて栽培して、両手に乗るくらいの種もみを収穫。次の年には田んぼのすみっこを借りて手植え・手刈り・手で脱穀してもう少し増やし、数年目にようやく「反(=10アール)」単位で機械植え・機械刈りができる量に。ここまできてようやく、「お米」として手にすることができるようになりました。
同時に、「売る」方でも苦労の歴史がありました。原価が超高いお米なので安売りしたらおしまいです。買う人にとっての価値をどのように形成し、アピールしていくか。研究向け製品を売るのとは全く性質の違う難しさと格闘してきました。
食べてもらえれば良さがわかるけれど、最初の一口をどう食べていただくか。直売所での試食出しをしたり、パックごはんを開発するなど工夫しました。
美食同玄米の良さとコンセプトに共感してくださる料理研究家さんたちにも助けられました。すてきなレシピの数々を、無料で教えてくださったり、生徒さんに紹介してくださったり、SNSで発信してくださったり。
また、売れるかどうかもわからないのに、お店やネットショップに置いてくださる店主の皆さんにも助けられました。恩返しになっているかわからないけど、試食を出したり、メダカすくいをしたり、お客様へのプレゼントを提供したり、できることはぜんぶやってきました。
愛用してくださるお客様との出会いもたくさんありました。いちばん食べたがっていた私自身より、たくさん食べてくださっているお客様もいます。ほんとうにうれしいことです。
今年は、思い切って独自の販売サイトを作りましたし、柄にもなく、インスタグラムでの発信まで挑戦しはじめました。少しずつだけど、着実に成長してこられました。
そして今年も新米がとれて、改めて、がんばっていこう!という気持ちになったところです。・・・いや、でした。
ところが、つい数日前に、美食同玄米存続の危機となる大事件が起きました・・・。
収穫と同時に次年度の種もみを確保してもらうはずが、農家さんが忘れていて、全部籾摺りしてしまった!ということがわかったのです。
来年度使える種もみは、念のためにと保管していた、令和2年産のものがわずか1キロ。つまりこれは、『来年の秋には新米はほぼ取れない』ことを意味します。
冷静に書いているように見えるかもしれませんが、聞いた時には頭の中が真っ白になり、卒倒しそうでした・・・。
さあ、この事態をどうとらえ、どう乗り越えていくか。知恵の絞りどころです。各方面にお掛けするご迷惑を最小限にしながら、逆に成長のチャンスとする妙手を見つけられたらよいのですが。
それについては追々、周りのひとたちとも話しながら考えをまとめていくとして、とりあえず今年の美食同玄米の新米は無事に取れています。来年は確実に品薄になりますから、ぜひ今のうちにたくさんお召し上がりください。
美食同玄米販売サイト(BASE)
https://rizonookome.rizo.co.jp/
■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………
税金の「中間納付」とは
起業を考えている研究者さんにリーゾの経験をお伝えしています。今回は、知らないと慌てるかもしれない、法人税と消費税の「中間納付」の話です。
税務申告などをいまだに自力でやっているリーゾ。弥生会計と、便利なオンラインツールと、必要に応じて税務署の相談制度を利用しながら無事にやってきて、10年過ぎて余裕すら感じられるようになってました。
そんな中、去年の秋に税務署から届いた謎の書類が、「中間納付のお知らせ」です。中を開けると、結構な金額を書いた納付書が入っていて、要するにこれを払えということのよう。
えっ?まだ年度の半ばなのに?なぜ法人税??去年までこんなの来なかったのに・・・?と、頭の中では疑問符が乱舞です。
慌ててネットで事情を調べたところ、どうもリーゾさん、前年度の法人税額が「20万円」を超えたため、中間納付なるもののお世話になることになったとわかりました。
そもそも本来、法人税は、事業年度開始から6ヵ月経過時点を「中間」とし、事業年度の始めから「中間」点までの分を先に納めることとなっているそう。長いこと「納税額が20万円以下」だったリーゾは、例外的に免除されていたようです。
中間納付を行う理由は、「確定申告時に多額の法人税を支払う負担を軽減する(総額は変わらないとはいえ)」、という企業側のメリットと、「国庫の財政収入を均等にし、より確実に財源を確保する(ようするに、税金を早めに確実に取る)」という行政側のメリットとがあります。
中間納付で払う金額の算定方法は2つあり、半期終わったところで仮決算を行って税額を計算して申告する方法がひとつ。もうひとつは、「前年度の税額の6か月分」を暫定的に納税する「予定納税」という方法です。
リーゾのように、申告する気が全くないままスルーしてしまった場合には、自動的に後者になります。税務署が計算してくれて、金額を印刷した納付書を送ってくれるので、それで支払えば済みます。
支払った分は、「仮払い法人税」として計上しておき、期末の確定申告で算出した1年分の税額から引いて納税します。確定税額の方が中間納付分より少なかったら、もちろん還付してもらえます。
それならみんな予定納税でよさそうなものですが、コロナ下のように前年度より大幅に収入が減る場合には、資金が乏しい中で多額の予定納税は大変。こういう事業者のために「仮決算して申告」も選べるようになっています。
ちなみに中間納付は、税務署だけでなく、県税事務所(法人県民税、地方法人税、法人事業税)、市役所(法人市民税)からも、納付書が続々届きます。全て前年の納税額の約半分です。
さらに「消費税」も、前年度の納税額が48万円を超えると中間納付が発生して、この納付書も昨年初めて届きました。これも前年の納税額の約半分です。
諸々合算して、今年度の中間納付は約80万円。納税するたび、財布も心もヒリヒリ痛い・・・一方で、商売がちゃんと回っていて納税する現金がある幸運に感謝する思いも抱きます。時節柄、苦労されている事業者さんが多くいることも重々わかっていますので。
国民の義務を果たしたところで、引き続きお客様に少しでも多くの価値を提供すべく、社員一同、下半期もがんばって参ります!
■ コーヒーブレイク━━━━・・・・・‥‥‥……
アンガーマネジメント
ついかっとなってまわりに怒りをぶつけてしまい、あとで「しまった・・・」と後悔してしまうことはないでしょうか。私はよくあります。
はた迷惑な話だし、自分自身も落ち込むし疲れるし良いことないです。なんとかできないものかとずっと思っていました。
そんなとき、美食同玄米無人販売コーナーでお世話になっている大穂郵便局の局長さんがが「アンガーマネジメント」に関する本を「最近これで勉強したんだよ」と貸してくださいました。
アンガーマネジメントとは、『怒りとのつきあい方、制御のしかたを学び、健全に利用できるようにするための考え方とトレーニング』だそうです。こんなものの需要があるということは、怒りを制御できない人はいっぱいいるということですね(ちょっと安心)。
今回は、このアンガーマネジメントについて学んだことを、復習を兼ねてお伝えしたいと思います(あくまで個人的なまとめですので、学びたい方はちゃんとしたものを読んでくださいね)。
アンガーマネジメントと言えば、よく知られているのが「6秒ルール」。怒りの感情は長くは続かず、ピークは6秒後と言われます。なので、かっとなったら6秒間がまんするのがまず基本。
そのためのテクニックとして、
(1)タイムアウト(その場を離れる、電話をいったん保留する)、
(2)ゆっくり呼吸する、
(3)カウントバック(ゆっくり6数える)、
(4)グラウンティング(無関係なところを見るなどして気を反らす)、
などがあります。
次に、「自分の怒りの状態を客観的に把握する」練習をします。
「怒り」を表現する言葉(「怒髪天」とか「げきおこ」とか「眉をひそめる」とか、いろいろなレベルでなんでも)を書き出して、自分の怒りがあてはまる言葉を探すと、自分の怒りの状態を正確に把握して、周りにも伝えやすくなります。
また、怒りの程度を10段階で評価する「怒りの温度計」に、過去の怒りがどのレベルに当たるかを書き込んでいくのも良い方法です。頭の中で習慣化すると、「このレベルなら怒る必要もないな」と思えて怒りが鎮まったりする効果があります。
私がすごく共感したのが「怒りを力に変えるには」というところでした。不意に襲ってくる「怒り」にのっとられたまま、不本意な判断や行動をしてしまってはもったいない。そうならないためには「長期的な視点での目標の設定」が効くそう。目指すゴールがしっかり見えていれば、いっときの怒りのせいで道を踏み誤ることなく、落ち着いて正しい一歩を踏み出せそうです。
また、「叱る」と「怒る」が違うことはわかっているつもりでしたが、「叱る」は「相手へのリクエスト+自分の気持ちを伝える」であり、相手にどう行動して欲しいのかを具体的に伝えないといけない、というのは目から鱗でした。
そのためには、機嫌が悪いから叱る、人格を否定する、人前で叱る、感情をぶつける、などはもちろんダメだし、「前から言ってるけど」「なぜやらない/できない」「必ず/絶対/いつも」「ちゃんと/きっちり/しっかり」はすべてNGワード。・・・すみません、言っちゃってます。これは耳が痛い話でした。
アンガーマネジメントとは、学んで終わりではなく、日々トレーニングして少しずつ上手になっていくものだそうです。上手になると、心の許容度が上がり、何があってもストレスなくリラックスして取り組める、「無敵」状態になるとのこと。
そうなれたらいいなあ。これ自体が、長期目標になりそうです。
■ リーゾからのお知らせ ━━━━━・・・・・・・‥‥……
〇実験補助セミナー開講中
少人数で質問も実習もたっぷりできるセミプライベートレッスン。今年度は感染対策を講じた上で開講しております。
次回は12月15日(水)に「アガロースゲル電気泳動」を学びます。上級レベルになりますが、ここからの参加も歓迎です。
詳しくはこちら
https://rizo.co.jp/seminer.html
〇令和3年産「美食同玄米」販売開始しています
令和3年産の「美食同玄米」がリーゾに届きました。目視精製を省いた「プレミアムわけあり」を中心に、新米に入れ替え中です。店頭では、金色の「新米」シール(手書きです)を目印に。
Amazon、BASEでの販売では、新米をお出ししています。なお、フードロス削減のため、令和2年産の残りをお安く出しています。
美食同玄米販売サイト(BASE)
https://rizonookome.rizo.co.jp/
インスタグラムも継続中です。
https://www.instagram.com/rizonookome/
○交配袋、特注品はお早めのご依頼を
交配袋特注品のご注文が繁忙期に入りました。受注状況によっては納期をかなり長めにいただくことも予想されます。年度内納品をご希望の場合には、できるだけ早めのご注文をお願いいたします。
交配袋のページはこちらですhttp://www.rizo.co.jp/crossingbag.html
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…
○種籾事件で、アンガーマネジメント学習の成果がいきない試されました。「6秒待つ!」と意識して目をそらすことで冷静さを取り戻せたような。とはいえその間にも「えー!」「うそー!」「それはたいへんなことですよ!」と叫んでいたような記憶もあり・・・。まだまだ修行が足りません。
○先日、木材をスラリー化して糖化・醗酵・蒸留してつくる「木の酒」の香りをかいで評価するアンケート調査に参加しました。使用する樹種によって香りがさまざまで、樽酒風、ウイスキー風、果実酒風・・・とそれぞれとても美味しそう!「木の酒」が味わえる日が今から楽しみ。森林総合研究所さんの研究成果です。
作り方や味わいなど詳しい解説はこちらの動画にて。
https://www.youtube.com/watch?v=0HEfMKNPCFA
○さらに先日、つくばエクスプレス研究学園駅前の公園で開催された「ビレッジマーケットつくば」を偵察?に。エコに配慮したこだわりのある食品や雑貨がもりだくさんで、「高いものほど売れる」という噂のマルシェ。晴天もあって朝から大勢のお客様でにぎわい、広い芝生広場にシートを敷いて思い思いに楽しんでいました。犬連れもOK。次回は12月19日(日)です。
https://www.facebook.com/village.market.tsukuba/
○最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからもリーゾとすいすい通信をどうぞよろしくお願いいたします。
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すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆様にお送りしています。この号は997名様に配信しました。お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。配信登録はこちらからできます。
http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/
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【すいすい通信】
発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日
ご意見ご感想、および本メールマガジンの解除はこちらまで
info(at)rizo.co.jp
【発行元】
株式会社リーゾ〒305-0005
茨城県つくば市天久保2-9-5-A03
TEL:029-852-9351
FAX:020-4623-5611
MAIL:info(at)rizo.co.jp
HP:http://www.rizo.co.jp/
※本メールは「MSゴシック」などの等幅フォントで最適に表示されます。
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Copyright(C) Rizo Inc. All rights reserved.
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☆ すいすい通信 ☆ vol.129 2021年12月1日配信
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こんにちは。リーゾの門奈です。
急に寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
それでは、今月のすいすい通信をお届けします。
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・特集・・・・・・・・・・・・・・・美食同玄米、存続の危機
・零細起業のあれこれ・・・・・・・・税金の「中間納付」とは
・コーヒーブレイク・・・・・・・・・・アンガーマネジメント
・リーゾからのお知らせ
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥………………………
美食同玄米、存続の危機
出穂も登熟もゆっくりのんびりな美食同玄米の新米が、今年もようやく店頭に並べられるようになりました。
きっかけは、黒米だけの玄米ごはんを食べてみたい、という思いつきでした。「黒米が実るコシヒカリ」を作ろうと、レンタル温室でポット栽培して交配して、コツコツ育成した美食同玄米。完成したときは、もちろん「一株」でした。
種を増やそうと、まず最初の年は栓のできるプランター5個を並べて栽培して、両手に乗るくらいの種もみを収穫。次の年には田んぼのすみっこを借りて手植え・手刈り・手で脱穀してもう少し増やし、数年目にようやく「反(=10アール)」単位で機械植え・機械刈りができる量に。ここまできてようやく、「お米」として手にすることができるようになりました。
同時に、「売る」方でも苦労の歴史がありました。原価が超高いお米なので安売りしたらおしまいです。買う人にとっての価値をどのように形成し、アピールしていくか。研究向け製品を売るのとは全く性質の違う難しさと格闘してきました。
食べてもらえれば良さがわかるけれど、最初の一口をどう食べていただくか。直売所での試食出しをしたり、パックごはんを開発するなど工夫しました。
美食同玄米の良さとコンセプトに共感してくださる料理研究家さんたちにも助けられました。すてきなレシピの数々を、無料で教えてくださったり、生徒さんに紹介してくださったり、SNSで発信してくださったり。
また、売れるかどうかもわからないのに、お店やネットショップに置いてくださる店主の皆さんにも助けられました。恩返しになっているかわからないけど、試食を出したり、メダカすくいをしたり、お客様へのプレゼントを提供したり、できることはぜんぶやってきました。
愛用してくださるお客様との出会いもたくさんありました。いちばん食べたがっていた私自身より、たくさん食べてくださっているお客様もいます。ほんとうにうれしいことです。
今年は、思い切って独自の販売サイトを作りましたし、柄にもなく、インスタグラムでの発信まで挑戦しはじめました。少しずつだけど、着実に成長してこられました。
そして今年も新米がとれて、改めて、がんばっていこう!という気持ちになったところです。・・・いや、でした。
ところが、つい数日前に、美食同玄米存続の危機となる大事件が起きました・・・。
収穫と同時に次年度の種もみを確保してもらうはずが、農家さんが忘れていて、全部籾摺りしてしまった!ということがわかったのです。
来年度使える種もみは、念のためにと保管していた、令和2年産のものがわずか1キロ。つまりこれは、『来年の秋には新米はほぼ取れない』ことを意味します。
冷静に書いているように見えるかもしれませんが、聞いた時には頭の中が真っ白になり、卒倒しそうでした・・・。
さあ、この事態をどうとらえ、どう乗り越えていくか。知恵の絞りどころです。各方面にお掛けするご迷惑を最小限にしながら、逆に成長のチャンスとする妙手を見つけられたらよいのですが。
それについては追々、周りのひとたちとも話しながら考えをまとめていくとして、とりあえず今年の美食同玄米の新米は無事に取れています。来年は確実に品薄になりますから、ぜひ今のうちにたくさんお召し上がりください。
美食同玄米販売サイト(BASE)
https://rizonookome.rizo.co.jp/
■ 零細起業のあれこれ ━━━━━・・・・・・・‥‥………
税金の「中間納付」とは
起業を考えている研究者さんにリーゾの経験をお伝えしています。今回は、知らないと慌てるかもしれない、法人税と消費税の「中間納付」の話です。
税務申告などをいまだに自力でやっているリーゾ。弥生会計と、便利なオンラインツールと、必要に応じて税務署の相談制度を利用しながら無事にやってきて、10年過ぎて余裕すら感じられるようになってました。
そんな中、去年の秋に税務署から届いた謎の書類が、「中間納付のお知らせ」です。中を開けると、結構な金額を書いた納付書が入っていて、要するにこれを払えということのよう。
えっ?まだ年度の半ばなのに?なぜ法人税??去年までこんなの来なかったのに・・・?と、頭の中では疑問符が乱舞です。
慌ててネットで事情を調べたところ、どうもリーゾさん、前年度の法人税額が「20万円」を超えたため、中間納付なるもののお世話になることになったとわかりました。
そもそも本来、法人税は、事業年度開始から6ヵ月経過時点を「中間」とし、事業年度の始めから「中間」点までの分を先に納めることとなっているそう。長いこと「納税額が20万円以下」だったリーゾは、例外的に免除されていたようです。
中間納付を行う理由は、「確定申告時に多額の法人税を支払う負担を軽減する(総額は変わらないとはいえ)」、という企業側のメリットと、「国庫の財政収入を均等にし、より確実に財源を確保する(ようするに、税金を早めに確実に取る)」という行政側のメリットとがあります。
中間納付で払う金額の算定方法は2つあり、半期終わったところで仮決算を行って税額を計算して申告する方法がひとつ。もうひとつは、「前年度の税額の6か月分」を暫定的に納税する「予定納税」という方法です。
リーゾのように、申告する気が全くないままスルーしてしまった場合には、自動的に後者になります。税務署が計算してくれて、金額を印刷した納付書を送ってくれるので、それで支払えば済みます。
支払った分は、「仮払い法人税」として計上しておき、期末の確定申告で算出した1年分の税額から引いて納税します。確定税額の方が中間納付分より少なかったら、もちろん還付してもらえます。
それならみんな予定納税でよさそうなものですが、コロナ下のように前年度より大幅に収入が減る場合には、資金が乏しい中で多額の予定納税は大変。こういう事業者のために「仮決算して申告」も選べるようになっています。
ちなみに中間納付は、税務署だけでなく、県税事務所(法人県民税、地方法人税、法人事業税)、市役所(法人市民税)からも、納付書が続々届きます。全て前年の納税額の約半分です。
さらに「消費税」も、前年度の納税額が48万円を超えると中間納付が発生して、この納付書も昨年初めて届きました。これも前年の納税額の約半分です。
諸々合算して、今年度の中間納付は約80万円。納税するたび、財布も心もヒリヒリ痛い・・・一方で、商売がちゃんと回っていて納税する現金がある幸運に感謝する思いも抱きます。時節柄、苦労されている事業者さんが多くいることも重々わかっていますので。
国民の義務を果たしたところで、引き続きお客様に少しでも多くの価値を提供すべく、社員一同、下半期もがんばって参ります!
■ コーヒーブレイク━━━━・・・・・‥‥‥……
アンガーマネジメント
ついかっとなってまわりに怒りをぶつけてしまい、あとで「しまった・・・」と後悔してしまうことはないでしょうか。私はよくあります。
はた迷惑な話だし、自分自身も落ち込むし疲れるし良いことないです。なんとかできないものかとずっと思っていました。
そんなとき、美食同玄米無人販売コーナーでお世話になっている大穂郵便局の局長さんがが「アンガーマネジメント」に関する本を「最近これで勉強したんだよ」と貸してくださいました。
アンガーマネジメントとは、『怒りとのつきあい方、制御のしかたを学び、健全に利用できるようにするための考え方とトレーニング』だそうです。こんなものの需要があるということは、怒りを制御できない人はいっぱいいるということですね(ちょっと安心)。
今回は、このアンガーマネジメントについて学んだことを、復習を兼ねてお伝えしたいと思います(あくまで個人的なまとめですので、学びたい方はちゃんとしたものを読んでくださいね)。
アンガーマネジメントと言えば、よく知られているのが「6秒ルール」。怒りの感情は長くは続かず、ピークは6秒後と言われます。なので、かっとなったら6秒間がまんするのがまず基本。
そのためのテクニックとして、
(1)タイムアウト(その場を離れる、電話をいったん保留する)、
(2)ゆっくり呼吸する、
(3)カウントバック(ゆっくり6数える)、
(4)グラウンティング(無関係なところを見るなどして気を反らす)、
などがあります。
次に、「自分の怒りの状態を客観的に把握する」練習をします。
「怒り」を表現する言葉(「怒髪天」とか「げきおこ」とか「眉をひそめる」とか、いろいろなレベルでなんでも)を書き出して、自分の怒りがあてはまる言葉を探すと、自分の怒りの状態を正確に把握して、周りにも伝えやすくなります。
また、怒りの程度を10段階で評価する「怒りの温度計」に、過去の怒りがどのレベルに当たるかを書き込んでいくのも良い方法です。頭の中で習慣化すると、「このレベルなら怒る必要もないな」と思えて怒りが鎮まったりする効果があります。
私がすごく共感したのが「怒りを力に変えるには」というところでした。不意に襲ってくる「怒り」にのっとられたまま、不本意な判断や行動をしてしまってはもったいない。そうならないためには「長期的な視点での目標の設定」が効くそう。目指すゴールがしっかり見えていれば、いっときの怒りのせいで道を踏み誤ることなく、落ち着いて正しい一歩を踏み出せそうです。
また、「叱る」と「怒る」が違うことはわかっているつもりでしたが、「叱る」は「相手へのリクエスト+自分の気持ちを伝える」であり、相手にどう行動して欲しいのかを具体的に伝えないといけない、というのは目から鱗でした。
そのためには、機嫌が悪いから叱る、人格を否定する、人前で叱る、感情をぶつける、などはもちろんダメだし、「前から言ってるけど」「なぜやらない/できない」「必ず/絶対/いつも」「ちゃんと/きっちり/しっかり」はすべてNGワード。・・・すみません、言っちゃってます。これは耳が痛い話でした。
アンガーマネジメントとは、学んで終わりではなく、日々トレーニングして少しずつ上手になっていくものだそうです。上手になると、心の許容度が上がり、何があってもストレスなくリラックスして取り組める、「無敵」状態になるとのこと。
そうなれたらいいなあ。これ自体が、長期目標になりそうです。
■ リーゾからのお知らせ ━━━━━・・・・・・・‥‥……
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少人数で質問も実習もたっぷりできるセミプライベートレッスン。今年度は感染対策を講じた上で開講しております。
次回は12月15日(水)に「アガロースゲル電気泳動」を学びます。上級レベルになりますが、ここからの参加も歓迎です。
詳しくはこちら
https://rizo.co.jp/seminer.html
〇令和3年産「美食同玄米」販売開始しています
令和3年産の「美食同玄米」がリーゾに届きました。目視精製を省いた「プレミアムわけあり」を中心に、新米に入れ替え中です。店頭では、金色の「新米」シール(手書きです)を目印に。
Amazon、BASEでの販売では、新米をお出ししています。なお、フードロス削減のため、令和2年産の残りをお安く出しています。
美食同玄米販売サイト(BASE)
https://rizonookome.rizo.co.jp/
インスタグラムも継続中です。
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○交配袋、特注品はお早めのご依頼を
交配袋特注品のご注文が繁忙期に入りました。受注状況によっては納期をかなり長めにいただくことも予想されます。年度内納品をご希望の場合には、できるだけ早めのご注文をお願いいたします。
交配袋のページはこちらですhttp://www.rizo.co.jp/crossingbag.html
■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥…
○種籾事件で、アンガーマネジメント学習の成果がいきない試されました。「6秒待つ!」と意識して目をそらすことで冷静さを取り戻せたような。とはいえその間にも「えー!」「うそー!」「それはたいへんなことですよ!」と叫んでいたような記憶もあり・・・。まだまだ修行が足りません。
○先日、木材をスラリー化して糖化・醗酵・蒸留してつくる「木の酒」の香りをかいで評価するアンケート調査に参加しました。使用する樹種によって香りがさまざまで、樽酒風、ウイスキー風、果実酒風・・・とそれぞれとても美味しそう!「木の酒」が味わえる日が今から楽しみ。森林総合研究所さんの研究成果です。
作り方や味わいなど詳しい解説はこちらの動画にて。
https://www.youtube.com/watch?v=0HEfMKNPCFA
○さらに先日、つくばエクスプレス研究学園駅前の公園で開催された「ビレッジマーケットつくば」を偵察?に。エコに配慮したこだわりのある食品や雑貨がもりだくさんで、「高いものほど売れる」という噂のマルシェ。晴天もあって朝から大勢のお客様でにぎわい、広い芝生広場にシートを敷いて思い思いに楽しんでいました。犬連れもOK。次回は12月19日(日)です。
https://www.facebook.com/village.market.tsukuba/
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発行開始日:2011年4月7日
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