お問合わせ

すいすい通信 vol.28 2013年7月号

   ☆  すいすい通信  ☆ vol.28  2013年7月3日配信

梅雨明け宣言はまだですが、夏らしい暑さの日が増えてきました。学校の体育
でプール授業が始まり、涼しげな歓声が聞こえます。夏本番も、もうすぐです
ね。圃場作業の多い研究者の皆様、今のうちに体力をつけて、暑さに負けず元
気に乗り切ってくださいね。

それでは、「すいすい通信」、7月号を張り切ってお届けします!


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 ・特集・・・・・・・・・・・・・・植物工場+魚の養殖=アクアポニクス
 ・コーヒーブレイク・・・・・・ラボではみんなどうしてるの?【お尋ね】
 ・りかじっけんレポート・・・・・・「植物の成長と日光や水のかかわり」
 ・リーゾからのお知らせ
 ・編集後記 


■ 特 集  ━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………


植物工場+魚の養殖=アクアポニクス

アクアポニクスとは、魚の養殖と水耕栽培を一体化させたもの、つまり、魚を
養殖する際の飼育水を使って植物を水耕栽培することにより、水を浄化して再
利用することを言います。

魚の餌や排泄物で汚れた水に含まれる硝酸体窒素などを植物に吸わせることで、
水がきれいになり、もう一度飼育水として使えるというわけです。
廃水による環境汚染を防ぎ、魚が育って野菜も取れ、一石三鳥。
「植物工場と魚の養殖の融合」とも言われ、未来に向けて注目されているホッ
トな技術らしいです。

先日このアクアポニクスを実践している「飯島アクアポニクス」さんにお邪魔
して、システムを見学させてもらいました。ここでは、キャビアが取れること
で有名な「チョウザメ」を水槽で飼育しつつ、その飼育水を使って野菜を栽培
する試みを行っています。

温室内には数十匹のチョウザメが群泳する水槽があり、その上に浄化中の飼育
水を通すための塩ビ管が蛇行して張り巡らされ、塩ビ管には等間隔で穴が開い
ていて、そこに、万願寺トウガラシや空芯菜、九条ネギなどの野菜の苗を植え
たプラカップが並んで刺さり、元気に育っていました。
冬場はクレソンや三つ葉、レモンバームなどが向いているそうです。

水質検査で浄化の度合いをモニターしていて、硝酸体窒素が多いようなら餌を
止めて調整するのだとか。
つまり、水耕用の肥料になっているのは、チョウザメの糞。さらに元をたどれ
ばチョウザメの餌なんですね・・・。
言われてみれば当たり前のことですが、目からウロコな気分でした。
(ちなみにチョウザメの背中のウロコは蝶の形をしていて、それが名前の由来
だそうですよ)

「水耕栽培する植物として、イネを使えるといいんだけど」とご相談を受けま
した。
現在の問題は、水温維持のため、温室全体に寒冷紗を掛けていること。イネが
育つには日光と温度が足りません。
イネを使うなら、水耕栽培部分を外に出すか、寒冷紗を水耕栽培部分の下に持
ってくるか。いずれにしても不可能ではないでしょうから、今後が楽しみです。

リーゾでも金魚やメダカを飼ったり殖やしたりしていますが、知ってしまった
以上、小規模でいいからやってみたい、と思ってしまうのが悪い癖。
お金をかけずに(できれば電気も使わずに)できる方法はないかなあ・・・。

と、ぐるぐる考えながらメダカを飼っているプランター水槽を見ていたら、そ
こに浮かべたホテイアオイに花が咲いているのに気づきました。
ホテイアオイがあると、水換えしなくても水質が安定して魚も元気。ミニマム
なアクアポニクスになってるではないですか!これを原点に、リーゾ式アクア
ポニクスを考えてみようと思います。

ネットで調べたところ、水耕栽培だけならわりと安価な装置が入手できるので
すが、アクアポニクスとなると市販品はなかなかないようで、ここらへんにも
ビジネスチャンスはあるかもしれませんね。

飯島アクアポ二クスさんの、写真入り探訪記事はこちらです。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-90d0.html

リーゾで咲いたホテイアオイの花の写真はこちらです。
http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-c956.html



■ コ ー ヒ ー ブ レ イ ク ━━━━━━・・・・・‥‥‥………

ラボではみんなどうしてるの?
(「すいコム!」コーナー」限定復活)

昨年度、1年間にわたりシリーズでお届けしていた「すいコム!」コーナーで
は、読者のみなさんにいろいろなお尋ねをしてまいりました。
コーナーは終わりにしましたが、「これを聞いて欲しかった!」というネタを
いただきましたので、久しぶりにコメント募集をさせていただこうと思います。

(1)実験用タイマー、使いやすいのはどんなもの?

タイマーはラボの、というよりも研究者個人の必需品、という感じですが、個
人持ちなだけに、他人がどんなものを使っているのかは意外と知らないもの。
首から下げるタイプ、クリップで留めるタイプ、裏にマグネットがついている
タイプ。最近は、100円ショップでも、結構使えるものが売られています。

首から下げるタイプは、ネームカードも首から下げているとひもがからまって
邪魔。
クリップでポケットに留めるのも、毎回は面倒なのでポケットに突っ込むこと
に。どこかにぶつけて止まってしまっても気づかないのが厄介です。
マグネットタイプは、机の上に放り出すと、パソコンなどに影響が出そうで怖
く、わざわざはがして使ったりします。

ちなみにリーゾでは、100円ショップで購入した大振りのマグネットタイプ
のものを、基本的に実験台の上に置きっぱなしで使っています。
(オフィスとラボが一体で狭いからこそできる使い方かも)
もうひとつは首から下げるタイプで、これは主に交配時の除雄(お湯に7分)
を測るときに使ってます。あちこち歩き回っても、残り時間がわかるので便利
です。

皆さんは、どんなものをお使いでしょうか?あるいは、「こんなタイマーがあ
ったらいいのに」と思うことはないですか?

(2)実験用サンダルは何がいいか?

研究所、あるいはラボに入るときに、室内履きに履き替えるところが多いと思
います(土足のところも意外と多いことも知ってます)。
その際、室内ではどんなものを履くのがいいのでしょうか?

ツボ押しのついたサンダルとか・・・
ナースシューズとか・・・
ふつうのスリッパとか・・・
ふつうのスニーカーを室内専用にしたりとか・・・
樹脂サンダルとか・・・

夏と冬で替えたりもするでしょうか。

ちなみにリーゾは玄関でスリッパに履き替えます。冬場は厳寒で、夏場は暑い
職場なので、スリッパも冬仕様と夏仕様があります(個人持ちですがいつの間
にか全員分替わっている)。現在はすでに夏仕様の、涼しいスリッパになって
ます。

(3)「理由はないけどなぜかこれだけはこだわる」ことってありますか?

例えば、質問をくださった研究者さんのこだわりは、
「ノートに電気泳動写真を貼るときにまっすぐでないとダメで、写真はハサミ
ではなくペーパーカッターでピシッと切らないと気持ち悪い」
だそうです。

ラボで、オフィスで、ご家庭で、我ながら不思議なこだわり、ないでしょうか。
コーヒーを飲みながら、ちょっと振り返ってみてください。
  
以上3点、コメントをお待ちしております!
  

■ り か じ っ け ん レ ポ ー ト ━━━━・・・・・‥‥‥…

「植物の成長と日光や水のかかわり」

小学校での理科実験に詳しいリーゾスタッフに聞く、シリーズ第3弾。
今回は、6年生で学ぶ、光合成の実験についてまとめてみました。

光合成といえば・・・澱粉!
澱粉といえば・・・ヨウ素澱粉反応!
大多数のひとが、こう連想するのではないでしょうか?
まさに、この流れを体感できる実験です。

この実験は、準備が命といっても過言ではありません。
まず、ジャガイモを育てておかないといけません。必要なのは、芋ではなくて
葉っぱです(学校の花壇にはたいてい植えてあるようです)。
そして、天気予報を見て、晴天が2日続く日を選びます。
理科のある日にあたらない場合には、授業を入れ替えてもらうなど根回しも。

実験前日の昼過ぎに、ジャガイモの葉っぱに、1枚ずつ、アルミホイルをかぶ
せます。1つの班につき3枚で、それぞれに切り込みでしるしをつけておき、
アルミホイルにもマジックでしるし(「ア」「イ」「ウ」)をつけておきます。

7月の晴天の日に、日当たりのいい花壇にしゃがんでの作業。
1班に3枚なので、9班×2クラスあると、54枚もの葉っぱにアルミホイル
をかけることに。もう汗だく。そのうえ、枚数が多いとちょうどよい大きさの
葉が足りないことも。
ここで、「・・・1班あたり2枚ずつでもいいんじゃないか?」と思いたくな
ります。
でも3枚であることには、実は非常に重要な意味があります(後述)。

実験当日の朝、「ア」の葉っぱをアルミホイルごとつみとり、涼しい場所に保
存しておきます。「イ」の葉っぱは、アルミホイルをはずします。「ウ」は何
もせず、そのまま(アルミホイルをかぶせたまま)にしておきます。
できればその状態で、4〜5時間、日に当てることができれば理想です。
  
そして4時間目、理想的には5時間目か6時間目の理科の授業になったら、
「イ」「ウ」の葉っぱを摘み取ってきて、いよいよ実験の開始!

3枚の葉っぱを、ビーカーに入れたお湯に浸し、火にかけて2〜3分軽くゆで、
葉っぱをお湯から取り出して水にさらし、水けを切ってから、シャーレに入れ
たヨウ素溶液に葉っぱを浸し、色の変化を観察します。

さて、どうなるのが正解だか、わかるでしょうか?
(ちょっと考えてみてください!)

この実験、一見簡単そうですが、いろいろと落とし穴があるそうです。

・マッチをすれない子が多い
⇒マッチの使い方を練習させたいが、時間がないのでとりあえずつけてあげる
(実は、今はアルコールランプではなく理科実験用ガスコンロが主流)

・ゆでるのに、水からだと時間がかかりすぎて間に合わない
⇒職員室でお湯をわかしてポットに用意しておき、お湯からゆでる

・2)で、ヨウ素溶液が薄まってしまいうまく染まらない
⇒いらない紙を用意しておき、きちんと水切りをさせる

・ヨウ素溶液を配るのが早すぎると、分解して染まらなくなってしまう
⇒直前についでまわる

・ヨウ素溶液は2倍〜5倍に薄めるが、薄すぎると短時間で染まらない
⇒教科書の写真よりも濃い目につくる


・・・さて、この実験の結果ですが、
「ア」・・・染まらない(緑色のまま)
「イ」・・・染まる(青むらさき色)
「ウ」・・・染まらない(緑色のまま)
となるのが正解です。その理由は、
「イ」は日光に当たって澱粉ができているから。
「ウ」は日光にさえぎられて光合成ができず澱粉ができていないから。
というのは、わかりやすいですよね。では「ア」は何のためにやっているので
しょうか。

実は、「ア」は、いわゆる陰性対照、ネガティブコントロールなんですね。
葉っぱに光を当てる、当てないの実験の、スタート時点での状態がどうだった
のかを確かめるという大事な意味があるのです。
これがないと、「澱粉はもともとあって、光を当てないことで消失した」とい
う考察も可能なわけですから。

というわけで、実はこの実験のいちばんのポイントは、「ア」の葉っぱの意味
をわかってもらうこと、だそうです。
コントロールを置く=「条件制御」なんて言葉も、高学年でしっかり習うとか。
ついついネガコンを省略しがちな我が身をちょっと反省してしまいました。
 
成功の決め手は、スケジュール調整と、丁寧な下準備。
きれいに結果が出たときは、生徒以上にうれしくなっちゃうようですよ!

ほぼ同じ内容ですが、下手なイラスト入りのブログ記事はこちらです。

http://rizo-inc.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-96b7.html

 

■ リ ー ゾ か ら の お し ら せ ━━━・・・・・‥‥‥………


○実験補助セミナー

6月19日(水)10時半〜、つくば市二の宮1丁目「ワンコイン寺子屋」に
て、「水溶液の調製法と秤量(実習)」を行いました。受講生は継続受講の方
ばかり3名。パーセント濃度とモル濃度で表記されたレシピから、必要な試薬
量を計算する方法と、試薬秤量のルールを学びました。

次回は7月17日(水)、「応募書類と面接のポイント」を行います。主婦で
も魅力的な職務経歴書を書ける方法や、研究者のハートをつかむ面接の受け方
まで伝授します。
とはいえお伝えできるのはノウハウのみ。職務経歴書や、面接時に聞かれるで
あろうことへの回答は、受講後に自力で完成しなくてはなりません。

実験補助者の採用をご検討の際は、求職中の受講生に応募を呼びかけますので、
採用情報をぜひお知らせください。

セミナーの詳細はリーゾのHPをご覧ください。
http://rizo.co.jp/


○交配袋の販売について
 
ご好評いただいております交配袋の第2期販売ご注文受付を6月28日で終了
いたしました。たくさんのご利用、ありがとうございました。

学校の夏休み期間、リーゾスタッフは家庭が忙しく人手不足になるため、しば
らくお休みして9月頃に第3期を再開したいと思います。

なお、不織布カット売り(62cm幅、38cm幅、各10メートル×5本セット)
につきましては、(加工が要らないため)お休み中も受け付け可能です。

交配袋の販売ページはこちらです。
http://www.rizo.co.jp/crossingbag.html


○第44回AIST・筑波大学・TCIベンチャー技術発表会で発表します

来たる平成25年7月30日午後2時〜、つくば研究支援センターにて開催さ
れる表記発表会で、リーゾの新事業をご紹介することになりました。

2回目となる今回は、新開発のお米「コシヒカリつくば黒1号」がテーマです。
地元の生産者・事業者と共栄しながら地域ブランド化を目指す提案をしたいと
思っています。

つくば研究支援センターのHPはこちらです。
http://www.tsukuba-tci.co.jp/
(表記発表会のお知らせもこちらに掲載予定です)


○幹之メダカ、お譲りします

背中が銀色に光る白メダカ「幹之(みゆき)メダカ」を、飼育してみたい方に
格安でお譲りします。
詳しくは、門奈@リーゾまで(このメールに返信でOKです)。


■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………

○小1の娘が通う児童館で、参加無料のサイエンスショーがあるときき、仕事
をサボって見に行きました。テーマは「フリクションインクを科学する」。フ
リクションペンでお絵かきして、消える条件・復活する条件と方法をいっしょ
に考えていく、という展開。お湯やアイロン、氷水や冷却スプレーといった身
近なもので、出たり消えたりするのが面白く、子供たちは夢中で取り組んでい
ました。講師はほぼボランティアで、お一人でいろいろな児童館を回っている
とか。こんな素敵な活動、リーゾも何か貢献できたら・・・と思いをめぐらし
ています。

ささやかながら、まずは宣伝。
サイエンスショーの詳細はこちらです。
http://tsukuba-ibk.com/omosiro/
(「おもしろ!ふしぎ?実験隊」のブログです)

○先日、「常陽地域研究センター」の情報誌「常陽アーク」の雇用特集向けに
取材を受けました。リーゾが雇用?と思ったら、実験補助セミナーのことでし
た。改めてカウントしてみると、過去の受講生のかなりの割合が、就職に成功
していました。お役に立てて何よりです。
でもビジネスとしては成り立たないのでは?との鋭い指摘にドキッとしました
が、天に功徳を積んでいるということで・・・。種まきですね、と言われて、
その通り!と思いました。そんな感じでやってますので、気軽にご利用くださ
い。

○リーゾで飼っているメダカの卵を、理科支援員をしているスタッフを通じて
つくば市内の小学校の理科実験に寄贈しました。顕微鏡観察の実験で、運よく
稚魚が孵化する瞬間を観察できて大盛り上がりだったそうです。
こんなことがきっかけで、理科好きになることもありますよね。ほとんど趣味
のメダカ繁殖が、ささやかながらお役に立ててほんとにうれしいです。

○最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも、リーゾと
すいすい通信を、よろしくお願いいたします。
                               (も)

すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆様にお送り
しています。この号は317名様に配信しました。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方がいらっしゃ
いましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいたします。



【すいすい通信】

発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日

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info*rizo.co.jp

【発行元】

株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-2-B201
TEL:029-852-9351 FAX:020-4623-5611
MAIL:info*rizo.co.jp
HP:http://www.rizo.co.jp/

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