お問合わせ

すいすい通信 vol.82 2018年1月号


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  ☆ すいすい通信  ☆  vol.82 2018年1月4日配信 
          
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こんにちは。リーゾの門奈です。

新しい年となりました。みなさまのご健康とご多幸を、心よりお祈
りいたします。

それでは、今月の「すいすい通信」をお届けします!

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・特集・・・・・・・・・・・・・・実験補助者の採用応援活動
・零細起業の経営実務・・・・・・・・労働局がやってきた(上)
・実験補助者への道・・・・・・・・・・・・・・DNAを抽出する
・リーゾからのお知らせ
 
          
■ 特 集 ━━━━━━━・・・・‥‥‥……

実験補助者の採用応援活動

以前から、リーゾには「実験補助者を紹介してもらえますか?」と
いうご相談がぽつぽつと寄せられていました。

人材派遣を開始してからも、派遣のご依頼に加えて、
「できれば直接雇用したいんだけど・・・」
という研究者さんからのご相談が増えています。

派遣業をやっているので、「商売にならない相談をしたら嫌がられ
るのではないか」と、遠慮がちに聞いてくださるのが逆に申し訳な
いです。そこで今回は、こんなときにリーゾがどう対応しているの
かをご説明します。

まず、研究者さんに募集の内容をお聞きします。研究所を通して募
集をかけている場合には、募集要項が載っているサイトのURLを教
えていただくだけで構いませんが、要項に書けない正直ベースの希
望が聞けると募集しやすいです。

その内容を、短ければそのまま、長い場合は要約して、リーゾが持
っている「求人情報希望者メーリングリスト(以下ML)に流します。
その際、研究者さんのプロフィールなど参考になりそうなことも、
わかる範囲で一緒に流します(基本的に、いいことだけ書きます)。

このMLには、リーゾの実験補助セミナーに参加したことがある方で、
「現在まさに仕事を探している人」「現在は仕事をしているが、次
を探す可能性のある人」そして「いますぐではないが、いずれ仕事
をしたい人」、が登録されています。

ただ、実験補助セミナー修了生が優秀な証なのか、ML登録者のほと
んどが「現在就業中」。なので、応募したい!というお返事がくる
ことはかなり稀になってしまっているのが悩みです。

応募したい!という方から返事が来れば、募集要項に従って応募
するようにお伝えしつつ、研究者さんには「こんな方が応募されま
す」と簡単なプロフィールを伝えます(まあこちらも、基本的にほ
めます)。

あとは、履歴書や職務経歴書をばっちり作成して応募していただき、
研究者さんには他の応募者と同様に審査して採用していただきます。

ここで大事なことは『採否は研究者さんの責任で決めていただく』
ということです。

採用後に、「役に立たない人を推薦して!」と言われても困るので
審査はしっかりと、自己責任でお願いしています。

逆に「推薦してもらったのに落とすのは申し訳ない」と思っていた
だく必要もありません。

なぜなら実験補助者としての就職は、2回目、3回目の挑戦で決ま
る方が多く、不採用も経験知を上げるのに役立つためです。そうい
う意味では、書類でダメかなと思っても、できれば面接までしてい
ただければうれしいです。さらにできれば、不採用の理由をこっそ
り教えていただけるとうれしいです。

以上の内容は、研究者さんの採用を応援するサービスなのですが、
「サービス」と言ってしまうと有料なのかと勘違いされがちなので、
応援「活動」と呼ぶのがいいのかな?と思っています。

実験補助として働きたい人がいて、雇いたい研究者さんがいる状況
で、間をつなぐことができれば、とてもうれしいことです。人材派
遣のご依頼も歓迎ですが、直接雇用のご相談も引き続きお気軽にお
寄せください。

とはいえ、前述のとおり、「仕事を探したい方」が不足しているの
で、実際にはあまりお役に立てない可能性もあります。今後、実験
補助セミナーなどの活動で、新しい人材の発掘にも努めていきたい
と思っています。


■ 零細起業の経営実務 ━━━━・・・・‥‥‥…… 

労働局がやってきた(上)

起業を志す研究者さんに、リーゾの経験をお伝えするシリーズ。
今回は、人材派遣業を始めてまる1年経過したリーゾに、やってき
ました、労働局の「定期指導」についてのお話です。

平成28年10月1日付けで派遣業の許可をいただいて以来、すで
にのべ10名近くの人材を派遣してきているリーゾ。書類作成など、
「これでいいのかな?」とおっかなびっくりで、お客様(特に事務
担当者さん)に助けていただきながらなんとかやってきています。

そんなある日、茨城労働局から届いた1枚のファックスには、「労
働者派遣事業に係る定期指導の実施について」とありました。

「指導」!・・・うーん。怖そうなイメージです。

問答無用で訪問の日時まで書いてあります。「用意していただく書
類」のリストには17項目もありました。その中に、わからないも
の(「36(さぶろく)協定」)があったので、とりあえずご挨拶
がてら担当者さんに電話してみました。

そしたら電話口の担当者さん、意外とソフトで、親切に教えてくだ
さいました(ちなみに36協定とは、時間外勤務についての労使の
合意のこと。時間外勤務がないリーゾには、36協定はなしで問題
ありませんでした)。

訪問の趣旨についても、
「リーゾさん、すみませんが、派遣開始1年の会社さんには必ず調
査が入るんですよ」とのこと。
次の年からはランダムに選んでの調査になるそうです。

そうか、最初は全事業所に入るのか(リーゾが特に怪しまれたわけ
ではない)、とわかり、少し安心しました。さっそく、書類整理が
得意なKさんを頼り、派遣中の3名について、派遣先との契約書、
本人との契約書(労働条件明示書)、通知書、タイムシート、派遣
元管理台帳などなど、多様な書類をチェックしてきっちり整理して
もらいました。

さらに、ウェブサイトでの情報提供もセットアップ。それでもやは
りおっかなびっくり、「これでいいのかな・・・?」と不安を残し
つつ、当日、2人の担当者さんを迎えました。

イチカワ(お向かいのラーメン屋)の行列のことなど軽く雑談した
あとで、「ではさっそく・・・××見せてください」と書類のチェ
ックが始まりました。

覚悟はしていましたが、チェックすればいろいろと不備が発覚する
ものです。例えば、
・抵触日の通知をメールでもらうのは×、書面でもらう。
とか、
・通知書に「45歳以上」「60歳未満」「女性」が抜けている
とか、
・(社会保険・雇用保険が)適用外である「理由」を書いてない
とか、
・ウェブサイト上の情報提供の項目が足りない(「派遣人数」「派
遣先の数」など)
とか。

「以上については修正していただかないとですねー」と、あくまで
もソフトに言われました。はい、わかりました、すぐ修正します、
と素直に応じ、わりと簡単に終わったなとほくそえんだ矢先・・・

「今回の内容を『是正指導書』にまとめますので、恐れ入りますが
労働局まで受取りに来ていただくことになります」

えっ?労働局って・・・水戸じゃないですか!
ここに来て、(出不精の私には)重たい一発が入りました。
でも仕方がありません。わかりました、もちろん行きます!という
ことで、ひとまず無事終了となりました。

ところで、せっかくオーソリティーに来ていただいたのだから、ぶ
っちゃけの相談もしてしまわねば損。ということで、派遣業に必須
となった「キャリアアップ教育訓練」について、どうしたらいいの
か聞いてみました。

研究室への実験補助者派遣の場合、仕事の内容も求められるスキル
も多種多様で、何を教えればキャリアアップになるのかが一概に決
められません。むしろ、日々任される実験がそのままスキルアップ
になる職種です。

そんな中で、教育訓練をどう位置づければいいのか・・・という相
談です。

実際のところ、どの事業所でもここは問題になっているようで、結
論としては実態に合わせて試行錯誤するしかないのかなという感じ
でした。遠方なら、動画を見せるとか、通信添削のような形もあり。
要するに、教育訓練は派遣労働者の権利であることを認識し、教育
の機会を提供することが大事、ということみたいです。

忘れないうちに、できる範囲で修正を始めつつ、是正指導書(響き
が怖いです)ができあがるのを待つこと1週間。

「是正指導書ができましたので、取りに来てください」
と、労働局から電話が入りました。

(「下」に続きます)


■ 実 験 補 助 者 へ の 道 ━━━━・・・・‥‥‥…

DNAを抽出する

リーゾでの実験補助セミナーの模様をお伝えしているシリーズ、
今回は、セミナー後半で行う「植物組織からのDNA抽出」について
お話しします。

用意するものは、材料としてバナナ(あまり熟れすぎていないも
の)、DNAすいすい for Kids一式、乳鉢と乳棒、エタノールです。

実験に入る前に、for Kidsについている大人向けの取説をテキス
トとして、細胞の中にDNAがどのような状態で存在していて、どう
いう作戦で取り出すのかを説明します。

for Kidsでも、プロ向けのすいすいシリーズでも、「細胞を破砕
して核の中からDNAを抽出液の中に溶かしだしたのち、アルコー
ルで析出させて回収する」という根っこの原理は同じです。DNA
を分解させないために、気をつけるポイントもだいたい同じです。

説明が終われば、いよいよ実験です。乳鉢にバナナをひとかけら
置き、抽出試薬を加えて乳棒ですりつぶしていきます。バナナが
にゅるにゅると逃げるので難しいですががんばります。ある程度
すりつぶせたら、余計なものを「濾過」してきれいにします。

濾過は、50mlのプラスチックビーカーに、不織布のフィルタ
をかぶせたところに、注ぎ込むだけ。あれ?このフィルタどこか
で見たような・・・?はい、「だしパック」をカットして作って
ます。

次に、エタノールをスポイトで吸い取り、試験管に半分ほど注ぎ
入れます(冷やしておけるとベスト)。

濾液を別のスポイトで吸い取り、エタノールの入った試験管の壁
を伝わらせながら注ぎ込んでいきます。濾液の方が重いので、エ
タノールの下に層を作ります。

やがて(実際には注ぐそばから)、界面にもやもやが現れてきま
す。これがDNAです。試験管にキャップをして、ゆっくりと上下
を反転させて混ぜると、DNAが綿菓子のようにかたまりになって
いきます。初めて見ると、「おお〜!」という感じ。感動の瞬間
です。

でも実は、植物組織からDNAを取り出す実験って、やったことあ
る人が意外と多いんです。各研究機関の一般公開や、各種科学イ
ベントの出し物(?)として、ブロッコリーなどをすりつぶして
濾した液にアルコールを入れて綿状のDNAを出す実験はポピュラー
なんですよね・・・。

ということもあり、これだけでは物足りないので、後半はプロ仕
様のDNA抽出を実習してもらいます。

濾液の残りをマイクロチューブに移し、フェノール・クロロホル
ムを少量入れて混合し、遠心分離機に掛けます。そっと取り出し
て三層に分かれていることを観察します。DNAは上の水層にあり、
蛋白質などの不純物が中間層にたまります(下の層は有機溶媒)。

そして、上清だけをマイクロピペッターで吸い出して別のチュー
ブに移す「上清移転」を実習。中間層を吸わないように、水面ぎ
りぎりにチップの先端をキープしながら吸い上げるのがコツです。

上清だけが入った新しいチューブに、イソプロパノール(アルコ
ールの一種)を同じ量だけ注ぎ、混ぜます。一応観察しますが、
DNAはまず見えません。もう一度遠心分離してやると、小さな沈澱
物としてDNAが観察されます(見えないこともあり)。

実習では、さらに70%エタノールでリンスしてから風乾し、最
後に滅菌水で溶解するところまで行います。

このように、ほとんど何も見えないまま完結してしまう実験なの
ですが、前半部分があることで、アルコールを加えたところでDNA
が析出していることを想像しやすくなるのでは、と思っています。

さて、抽出液の中でバナナをすりつぶすとき、にゅるにゅるして
やりにくいので、「すりつぶしてから抽出液を加えれば?」と思
いますが、それではうまくいきません。それはなぜでしょうか?

(DNA抽出の原理を考えるとわかりますが、ちょっと難しいかもし
れません。答えは編集後記に)


■ リ ー ゾ か ら の お し ら せ ━・・・・‥‥‥…

○実験補助セミナーのご案内

2017年度の実験補助セミナー@リーゾを開催中です。月1回、
全8回で、バイオ系の実験補助者として必要なスキルを身につけ、
需要の多い経験者レベルを目指します。どの回からでも参加できま
す。

第8回は1月17日(水)10時〜11時半。

最終回となる第8回は、「PCRの原理と基本操作」を学びます。
「PCRができるかどうか」は多くのラボで採用基準となっており、
原理と基本操作だけでも覚えておけば必ず役に立ちます。

きちんと説明するととても難しいPCRですが、「要するにこういう
こと」「気をつけるのはここ」というポイントを押さえます。
実習は、一見どれも同じに見える複数の液体を、中身をイメージ
しながら慎重に混合し、PCRマシンにかけるところまで行います。
残席1。

詳細・お申込はリンク先またはお電話(029-852-9351、平日9−16
時)で。

http://www.rizo.co.jp/seminer.html


○【美食同玄米】パックごはん新ロット販売情報

品切れでご迷惑をお掛けしておりました美食同玄米「高圧加工パッ
クごはん」新ロットが入荷し、先月中旬より販売再開しました。

標準価格:1個450円(税込)/3個1080円(税込)
     12個入り1箱5400円(税・送料込み)

Amazon(箱売りのみ)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00KNNVYMM

1個、3個での販売は、
イオンモールつくば内「えるふ農国」
つくば駅コンコース内「つくばの良い品」および「物産館」にて。

1パック1パック、手作業で心をこめて帯を掛け、お客様の健康
にお役に立つよう言い聞かせながら送り出しています。

今回の製造は183箱(1箱12個入り)となりました。
早期売り切れが予想されます。お早めの確保をお勧めします。


○【魚沼産】美食同玄米のお知らせ

魚沼の農家さんに、今年度も少しだけ美食同玄米を栽培していただ
けました。魚沼産は、粒が大きめで黒色が強いのが特徴です。

茨城県産でないためつくばの農産物直売所には置けず、販路に悩ん
でいます。置いてくださるお店があればぜひご紹介ください。

とりあえずアマゾンに出してみました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06W9KPT7J



■ 編 集 後 記 ━━━━━━━━━━━・・・・‥‥‥……

○あけましておめでとうございます。今年も農学研究の推進と、お
いしく健やかな食とに貢献できるよう、小さな会社のスタッフ一同、
力を合わせてがんばります。今年もリーゾからの賀状は省略し、新
年のご挨拶はすいすい通信で代えさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

○先月、茨城県立竹園高校2年生向け進路セミナーでお話をしてき
ました。ミッションのひとつが「高校時代の勉強法」だったので、
脳を騙して楽しく勉強する作戦(当時はそんなことばかり考えてま
した)のうち、「二重人格作戦」「なりきり音読作戦」の2つを紹
介したところ「まねします!」との感想多数。竹高で流行るかも?

○細胞がつぶれると同時にDNA分解酵素が働き始め、DNAがバラバラ
に切断されてしまいます。抽出試薬には分解酵素の働きを抑える成
分が入っているので、「細胞をつぶした瞬間に抽出試薬に出会う」
ことが重要なんです。低温では分解酵素が働かないため、液体窒素
中で粉砕し、溶ける前に抽出液に入れる、という方法も有効です。

○最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも
リーゾとすいすい通信をどうぞよろしくお願いいたします。          

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すいすい通信は、「株式会社リーゾ」のお客様、および関係者の皆
様にお送りしています。この号は799名様に配信しました。
お知り合いで、「すいすい通信」の配信を承認していただける方が
いらっしゃいましたら、ぜひご紹介くださいますよう、お願いいた
します。
配信登録はこちらからできます。
http://rizo.sakura.ne.jp/vd/entry/e/bS8PtaC5kPRXp3iy/



【すいすい通信】

発 行 日:月1回・第1水曜日(予定)
発行開始日:2011年4月7日

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info(at)rizo.co.jp

【発行元】

株式会社リーゾ
〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-9-2-B201
TEL:029-852-9351 FAX:020-4623-5611
MAIL:info(at)rizo.co.jp
HP:http://www.rizo.co.jp/

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